政策アドバイザー制度 中川市長「検討し直す」

 上越市の中川市長は21日の記者会見で、各分野の有識者10人程度を集める「政策アドバイザー制度」について、来年の市議会3月定例会へ提案をするか「検討し直す」との考えを示した。
 当初の考えでは、副市長4人制は市議会12月定例会で成立させ、政策アドバイザーは来年の3月定例会で導入を決めるはずだった。
 中川市長は、市議会の同意を得られるか不透明なことから11日に凍結の方針を示した「副市長4人制」と「政策アドバイザー」を、政策推進の両輪と位置付けていた。副市長4人制の導入を見送ったことで、政策の修正を余儀なくされた形だ。
 中川市長は「政策アドバイザー制度が(副市長4人制に)先行することもあり得るか」との問いに対し、「検討する」と述べるにとどめた。

◇上越妙高駅にかがやき停車 JR東に要望へ
 中川市長は22日に北陸新幹線建設・活用促進期成同盟会(会長・花角英世知事)他がJR東日本に要望を行うに当たり、北陸新幹線の速達列車「かがやき」の上越妙高駅停車を求めることを明らかにした。
 「かがやき」は2015年の北陸新幹線開業以降、上越妙高駅を停車駅に加えていない。中川市長は「敦賀延伸、さらに京都、大阪に素早くつないでいただいた方が、関西からの観光客(誘致)、災害時の避難にも有効だ。前に進めてもらえるよう要望したい」と述べた。

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