哀調を帯びた旋律に、思いのこもった歌詞。今帰仁村で伝承される今帰仁ミャークニーは、モーアシビの男女の掛け歌や労働歌などとして知られる
▼かつて沖縄の農村で年頃の若い男女が集って浜辺などで行われた歌や踊りの宴。モーアシビは結婚相手を見つける自由恋愛の場でもあったという。公序良俗に反するとしてモーアシビは廃止され、男女の出会いも学校や職場での出会いなど変化してきた
▼時代は移り変わり、主役の座はオンラインに。明治安田生命保険が11月22日の「いい夫婦の日」にちなみ実施した調査によると、今年結婚した夫婦の出会いのきっかけのトップは「マッチングアプリ」
▼全体の22.6％と、5人に1人の結婚のきっかけだったという。コロナ禍で対面の機会が減る中、新たなサービスが定着しつつある。自分が求める人物像を手軽に検索できる一方、トラブルに巻き込まれる事例もあり、慎重さも必要だ
▼今日は「いい夫婦の日」。最初のきっかけがどうであれ、出会った頃を思い出し感謝の言葉を贈る日にしたい。
