幻想的な明かり1万3千本 『ふくしげ竹灯籠まつり』3年ぶり開催 長崎・大村

約1万3千本の幻想的な明かりが一帯を彩った「ふくしげ竹灯籠まつり」=大村市福重町

 長崎県大村市福重町の妙宣寺周辺で19日夜、「ふくしげ竹灯籠まつり」があり、約1万3千本の幻想的な明かりが一帯を彩った。
 地域活性化や魅力発信を目的に、地域住民でつくる実行委が2015年から開いている。福重地区は20年7月の大雨時、川の護岸決壊で広範囲が浸水するなど市内でも特に大きな被害が出た地域。まつりは水害からの復興やコロナ禍の収束を願い、3年ぶりに開催した。
 住民らは9月下旬から竹灯籠を手作りするなどして準備を進めてきた。この日は水田や道路に並べられた灯籠に火がともされ、訪れた人が写真を撮るなどして散策を楽しんでいた。
 清水正人実行委員長は「大雨の時、一帯は海のようになっていたが、ここまで復興できた。老若男女が集うコミュニティーの場として、また来年以降も続けていきたい」と話した。


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