誘客増へ視察ツアー マレーシアの旅行会社招く 長崎など3県観光連盟

グラバー園を見学して回る参加者ら=長崎市南山手町

 10月に国の水際対策が緩和されたのに伴い海外からの誘客を促進しようと、長崎県観光連盟などは21日、マレーシアの旅行会社を招いた視察ツアーを実施した。
 福岡、佐賀の観光連盟と連携し、3県の観光地の視察や食事、文化の体験などを行程に組み込んだ。同国の旅行会社4社から4人が参加し、18~25日の7泊8日で3県を回る。
 長崎県観光連盟によると、新型コロナ禍の影響で、外国人観光客の県内延べ宿泊客数は2019年から20年で約8割減少したものの、マレーシアからの宿泊客数は18年から19年で約4倍になっており、インバウンド需要が回復する今後の増加が期待される。同連盟は韓国、タイの旅行会社の招致も予定している。
 21日はガイドの案内を受けながら長崎市のグラバー園などを見学。参加した女性は「九州に来るのは初めてなので、もっと日本の文化を見ていきたい」と感想を話した。県観光連盟は「引き続き基本的な感染対策をしながら、観光客の受け入れについて尽力したい」としている。
 23日まで県内に滞在し、22日は九十九島パールシーリゾート(佐世保市)などを訪れる。


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