全九州高校選抜ホッケー女子 川棚が9大会ぶり優勝

優勝を飾った女子の川棚

 ホッケーの全九州高校選抜大会最終日は21日、熊本県小国町林間広場ホッケー場で行われ、女子の川棚(長崎)が決勝で玄界(福岡)を6-1で下して頂点に立った。川棚の優勝は9大会ぶり3度目で、全国選抜大会が3年生も出場可能な年末開催になった2017年以降では初めて。
 川棚は決勝で試合開始直後、2連覇を狙う玄界に先制されたが、徐々に地力を発揮。得点源の田中らFW陣を中心にゴールを重ねた。
 今年の全国選抜大会(12月23~27日・岐阜)の組み合わせ抽選は今月25日に実施される。

◎夏3位の実力示す

 9大会ぶりに王座に就いた女子の川棚。前回覇者の玄界(福岡)との決勝は追う展開となっても慌てずに修正し、終わってみれば5点差をつけた。夏のインターハイ3位の実力を示した選手たちに、志田監督は「しっかり勝ちきれたことは収穫」と実感を込めた。
 8月末の九州ブロック国体も単独チームで1枠の本大会出場権を狙ったものの、決勝で高鍋主体の宮崎に無得点で敗れた。「シュートを決めきる力」を養おうと、基礎基本を徹底して臨んだ今大会。初戦でその高鍋に4-3で雪辱を果たすと、全国切符のかかった玖珠美山(大分)との準決勝はシュートアウト戦を競り勝つ勝負強さを見せた。
 夏は結果を残したが、選抜大会は6度出場して未勝利。主将の3年生山内は「相手をかわす技術をもっと磨いて、ベスト4以上を狙いたい」と集大成の舞台へ照準を合わせていた。


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