11月23日に晩秋の時代絵巻「山口天神祭」 3年ぶりにもちまきも

▲備立行列所作の様子(2021年)

 山口の晩秋の風物詩「山口天神祭」が、11月23日(水・祝)に古熊神社(山口市古熊1、TEL083-922-0881)や山口市中心部で行われる。    

 午後1時、御網代車(天神さまの御神霊)の行列が古熊神社を出発。同時刻、大名の参勤交代を模した露払い役の備立行列と、大拝司、小拝司、御先乗、花神子などの神役が八坂神社(山口市上竪小路)を出発する。両行列は1時20分に札の辻(山口市大市)で合流。花神子のお付きの宝恵籠行列もここから加わる。    

 一行は中市~米屋町~道場門前~西門前とアーケード街を進み、2時頃黄金町方面へ左折する。その後、山口地方裁判所へ向かう通りへと左折し、2時35分に駅通りで備立行列所作を披露する。「イ~サ、ヨイシ~ ヨイトマカナ~」(いさぎよい素直な心でお出迎えしよう)という威勢のよいかけ声とともに、長さ5メートルの「大内十文字槍」や弓を、独特の所作で次々と持ち手を交代しながら練り歩く所作が披露される。3時から御旅所(天神通り)で祭典が執り行われ、4時頃古熊神社に帰着。重量約500キロの御網代車が、50段の石段を一気に駆け上がる。    

 奉納行事終了後には「お福分け」として、約2俵半の小もちの「もちまき」も、3年ぶりに実施される。    

 同神社境内では、午前10時から山口市内の小中学生剣道大会、午後3時から合気道奉納演舞があるほか、天神うどんや焼き鳥の販売が終日行われる。    

 「今回は3年ぶりにもちまきも行うが、マスク着用など感染対策はもちろん、少しでも体調が優れない時は参拝のご遠慮を。しっかりした対策をしつつ、秋の風物詩を楽しんで」と真庭宗雄宮司。 

 神役関係者は次のとおり(敬称略)。 

  • 大拝司=古谷悟(黒川)
  • 小拝司=井上和俊(矢原)
  • 御先乗=椋木悠太(後河原)
  • 花神子=新田真優香(朝田)

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