自転車、折り畳まないで電車へ 東武鉄道が日光・鬼怒川で実証実験

サイクルトレインの実施イメージ

 東武鉄道は24日、自転車を電車内に折り畳まずに持ち込めるサービス「サイクルトレイン」の導入に向けた実証実験を日光・鬼怒川エリアで始める。

 実施するのは日光線の下今市-東武日光、鬼怒川線の下今市-鬼怒川温泉駅間の一部列車。観光客が鉄道と自転車を使いながら日光・鬼怒川エリアを周遊できる環境を整えて、利便性向上を図る。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、密を避けられる移動手段として近年、自転車人気が高まる中、電車と自転車を組み合わせた新しい交通スタイルを提案し、環境に配慮した観光地としてPRする。市観光協会が進める「市サイクルタウン」推進業務と連携した取り組み。

 乗降場所は下今市、東武日光、鬼怒川温泉の3駅に限る。実施対象の列車は、3駅を午前10時〜午後3時に発車する普通列車のみ。上下線とも、上り方面側の1両目に自転車と一緒に乗り込む。

 発車30分前までに乗車する駅で申し込めば、乗車券だけで利用できる。一つの列車に持ち込める自転車は最大6台。実施期間は来年4月7日まで(今年12月25日〜来年1月9日は除く)。

サイクルトレインの実施イメージ

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