疲労やストレスを解消するビタミンCの効果とは
夏バテになったらビタミンCを摂取するというイメージがありますが、実はビタミンCの効果はそれだけではありません。ビタミンCは、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの生成材料です。
夏の暑さだけではなく、多くのストレス対策にもビタミンCは有用なのです。また、ビタミンCには抗酸化作用があるほか、コラーゲン生成にも関係しているので、適量を摂取すれば老化防止や美容効果も期待できます。
ビタミンC=レモンというイメージがあると思いますが、それは間違いなのです。実はビタミンCは、ブロッコリーや赤ピーマンなどの野菜に大量に含まれており、アンチエイジング効果もあるので、積極的に摂ることがオススメです。
ストレス過多でビタミンCを大量消費!?
ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンは、暑さや、疲労、ストレスによって生成されますが、たくさんのビタミンCを必要とします。そのためストレスが多いと、それだけたくさんのビタミンCを消費してしまうのです。副腎皮質ホルモンには抗炎症作用や代謝を促す作用があります。
ビタミンCは水に弱いので、食材を調理する際は、できるだけ茹でる時間を短くするのが理想です。また意外にもビタミンCはフルーツだけではなく、芋類にもたくさん含まれているため、ストレス過多の際はジャガイモを食べるのが効果的です。
アルコールを分解する栄養素は身近なところにたくさん!
二日酔いにならないためには、たくさん飲まないことが一番ですが、二日酔いを防止してくれる栄養素はナイアシンだけではありません。ビタミンCやたんぱく質を適宜摂取することで体内のアセトアルデヒドを円滑に分解することができます。
例えば、柑橘類やキウイにはアセトアルデヒドの分解をサポートするビタミンCがたっぷり含まれていたり、たんぱく質を含む胃に優しいヨーグルトを摂取すると、アルコールの分解がスムーズになります。これらの栄養素を摂取して二日酔いを防止しましょう。
「食材と栄養素の話」はこんな方にオススメ!
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そう感じている方にはぜひ本書『食材と栄養素の話』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『食材と栄養素の話』監/牧野 直子