【考・九州男児】「九州男児」イメージ男女差(4紙合同SNSアンケート)

男性肯定的「一本気、頼りになる」

女性否定的「亭主関白、男尊女卑」

 宮崎日日新聞は、19日の「国際男性デー」に合わせて、西日本新聞や熊本日日新聞、南日本新聞と合同で無料通信アプリLINE(ライン)を活用して「九州男児」をテーマにしたアンケートを実施した。本県の男性は「九州男児」について「一本気」など肯定的に捉える面もあったが、女性は「男尊女卑」などマイナスに感じる傾向が強く、男性と女性でイメージが分かれた。

 アンケートは宮崎日日新聞がラインを活用して取り組む「SNS特報班 あなたの疑問、宮日が調べます」などを通して、10月21~28日に集めた。本県在住者は131人(女性54人、男性75人、性別無回答2人)が回答した。

 九州男児から連想するイメージ(全21項目)を複数回答で聞いたところ、本県男性のトップは「酒豪」57・3%、「がんこ」41・3%と続いた。「一本気」34・7%、「頼りになる」30・7%などと好意的な要素も上位に入った。一方で女性は「亭主関白」が最も多く61・1%、さらに「がんこ」59・3%、「男尊女卑」50・0%と続き、マイナスイメージが強かった。

 イメージを点数(0~10点で、高いほど良い)で尋ねたところ、本県は男性6・6に対して、女性は4・7だった。本県在住者の平均は5・8で、3・7~5・4だった他の九州各県とその他(都道府県在住者)の中では最も高かった。

 九州男児のイメージが将来引き継がれるべきかの質問には、県内男性の60・0%が「そう思う」「ややそう思う」と答えた。一方で県内女性の66・7%が「思わない」「あまりそう思わない」を選んだ。

 宮崎日日新聞を含めた4紙では、九州在住者を中心に2181人(女性1234人、男性894人、性別無回答53人)が回答した。九州男児の強いイメージについて、男性は「がんこ」40・0%、「酒豪」37・5%、「一本気」36・4%だった。女性は「亭主関白」65・2%、「男尊女卑」が58・9%、「がんこ」54・0%と続いた。

 アンケートはジェンダー問題に詳しい上智大の三浦まり教授が監修。無作為抽出する世論調査とは性格が異なる。

国際男性デー
 「男性の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す」との趣旨で設けられた記念日。1999年にカリブ海の島国トリニダード・トバゴで始まったとされ、欧州やアフリカなど世界各国に普及している。日本でも近年、ジェンダー問題を考える日としての認知が広がり、さまざまなイベントが開かれる。

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