熱海市総括「法的責任なし」 土石流災害被災者からは批判の声

静岡・熱海市は11月16日、土石流災害に関する行政対応について「法的な責任はなかった」とする総括を公表した。被災者からは「都合のいい総括をした」と批判の声があがっている。

去年7月、静岡・熱海市伊豆山で起きた土石流災害から1年4か月以上が経った11月16日、熱海市は行政対応に関する総括を公表した。熱海市は、「避難指示」の発令を見送ったことや、盛り土の土地所有者から提出された書類について未記入の部分があったにも関わらず受理していたことなどについて、「法的な責任はなかった」との見解を示した。法的責任を否定した熱海市の姿勢に対し、被災者からは批判の声があがった。自宅が被災した太田滋さんは、「悔しい。何も自分たちがやったことを反省していない。自分たちにとって都合のいい総括をしている」と話した。

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