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11月15日、県内企業が持つ特許を活用して大学生がビジネスプランを考案する大会が開かれた。その斬新なアイデアとは?
静岡県立大学の一室で打ち合わせをする学生…。
(県立大学での打ち合わせ)
「黒にしようかな?」
「前のやつも見やすかった」
井出さんたちが出場するのは「知財活用アイデアプレゼン大会」。“知財”とは企業や個人が所有する特許などの知的財産のことで、大会では、大学生がこの知財を活用したビジネスプランを考えプレゼンするのだ。
この大会をきっかけに商品化されたものも。それが形状記憶素材を使ってかかとの靴ずれを防止する商品。去年発売され、人気商品になっているという。こうしたことも学生の刺激になっている。
(静岡県立大学 井出匠さん)
「最初は(自分たちが選んだ)特許が活用のしがいがあるなと思ったが、いざ始めてみると問題点があって苦戦した。何とか形にできて良かった」
そしてむかえた大会当日。県立大、静大、静岡文化芸術大から10チームが出場した。
1チームの持ち時間は8分。「独創性」「プレゼンテーションの魅力」「実現可能性」など5つの項目で採点される。
井出さんたちが選んだ特許は「家電収納キャビネット」。家電を使用するとシャッターが開き、使用中に閉めようとすると警告音が鳴るキャビネットの特許だ。その特許と組み合わせたのは無人ギョーザ販売所。今、代金を支払わない盗難被害が相次いでいるため、その問題解決を目指すというプランだ。
(プレゼンの様子)
「支払いが終了すると選んだ商品に応じた重さを量るはかりが起動する」
「はかりの起動を検知することでシャッターが自動で開く。はかりの起動中は特許の仕組みによって、シャッターが閉まらないようになる」
代金を払うとシャッターが開いて商品を取り出すことができ、購入分以上の商品を取り出そうとするとアラームが鳴る仕組みだ。
プレゼンを見た審査員は…。
(審査員)
「この先、もっと考えてもらえるとうれしいのは、今のプレゼンだと販売する人はうれしいよね、購入する人はもっとうれしいよねというのがあるともっといい」
そして結果発表。最優秀賞に輝いたのは、静大生がプレゼンした「屋内用打ち上げ花火」を使用し、音楽フェスでアーティストに特別な応援ができるというアイデア。残念ながら井出さんたちのグループは賞を獲得することはできなかったが、それでも得た経験は大きかったようだ。
(静岡県立大学 井出 匠さん)
「自分たちが発表を楽しもうということで取り組めたので、後悔はない」
(静岡県立大学 高藤 香澄さん)
「来年のためにも勉強になるところがあった。吸収できた。来年にいかしたい」