日本代表に梅干し贈りエール W杯サッカー、田辺市のメーカー

サッカー日本代表に提供した梅干しを手にエールを送る中田食品の社員(和歌山県田辺市下三栖で)

 梅干し・梅酒の製造販売「中田食品」(和歌山県田辺市下三栖)は、サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会に出場している日本代表に、はちみつやしそ、白干しなどの梅干し約40キロを提供した。梅干しは日本代表の国際大会の定番食。紀南からのエールを受け、日本代表は23日にドイツとの大会初戦に臨む。

 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)が2012年に上富田町で合宿をした際、中田食品が梅干しを土産に贈ったことから、日本サッカー協会との交流が始まった。以来、W杯など国際大会のたびに、協会を通じ、男女の日本代表に梅干しを提供している。

 中田食品によると、梅干しはそのまま食べるというより、代表の専属シェフがさまざまな料理に加えている。梅干しには疲労回復や熱中症予防の効果があるとされ、好んで摂取するスポーツ選手は多いという。

 日本の入った予選グループE組にはドイツ、スペインの優勝経験国2チーム、14年に8強入りしたコスタリカがいる。

 中田食品の広報担当は「梅干しを通じ、日本代表がとても身近な存在になった。これまでサッカーを知らなかった社員も熱心に応援している。強敵ぞろいのグループに入ったが、梅干しの疲労回復パワーで、予選リーグを突破してほしい」とエールを送っている。

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