韓国警察、白リン弾の無断焼却を捜査...無差別殺傷兵器

韓国のある軍部隊の廃棄物処理業者が廃棄された白リン弾を無断焼却したことが分かり、警察が捜査に乗り出した。
(参考記事:キエフ警察幹部「露軍が白リン弾をまた使った」 ジュネーブ条約違反の無差別殺傷兵器

22日、韓国メディアによると、廃棄武器などを処理するA社を廃棄物管理法違反の疑いで捜査している。

同社は2019年4月ごろ、韓国軍部隊内にある廃棄物焼却施設において、使用年限が経過した白リン弾を1週間かけて無断焼却したという。

この焼却施設は2011年に閉鎖申告されたが、これまで撤去されなかったことが分かった。

このような事実を後になって確認した該当軍部隊がA社を警察に告発したという。

警察は告発人の調査を終え、A社関係者を相手に調査を進める計画だ。

該当の白リン弾がどの部隊から出たのかなども調査すると伝えられた。

永東郡も閉鎖された施設の管理実態などを確認し、警察の捜査結果が出れば関連法に従って措置を行う方針だという。

白リン弾はリン(P)の同素体で可燃性が高く、火が点くと多量の煙を作り出す白リンを原料として使用する。爆発時に発生する高い熱と煙は人体に致命的なダメージを負わせる。 1949年に締結されたジュネーブ条約によって民間人居住地域における白リン弾の使用を禁止された。

ロシアがウクライナで白リン弾を使用したという見方が出ており、国際的な議論の的にもなっている兵器だ。

(参考記事:ルガンスク知事「ロシア軍が白リン弾を投下」「ナチスも使った兵器…破壊的で醜い」
(参考記事:韓国の暴力団員ら59名、産廃4万6千t不法放置で摘発…9億円稼ぐ
(参考記事:韓国最大河川での発癌物質検出に地元紙が怒り「工場は化学物質流しっぱなし」「行政に深刻な不信感」

© 合同会社WTS研究所