中国の珍味、東坡漬物を世界と共有

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【眉山(中国)2022年11月21日新華社=共同通信JBN】第13回China International Pickle Food Expo(中国国際漬物博覧会)が11月27日から29日まで中国の眉山市東坡区で開催される。また、第5回Chinese Pickle Seminar(中国漬物セミナー)、プロの調達業者向け公開日、地域的な包括的経済連携(RCEP)と成都・重慶経済圏の食品産業間の協力の機会に関する共有ミーティング、第4回「JD.com International Pickle Food Expo(JD.com国際漬物博覧会)」を含む11の単一イベントも開催される。

「Healthy Food - Shared by the World(健康な食品、世界と共有)」をテーマとする博覧会は、China National Food Industry Association(中国食品工業協会)とChina Chamber of Commerce For Import and Export of Foodstuffs, Native Produce and Animal By-products(中国食品土畜進出口商会)が共同後援し、眉山市人民政府が共同開催する。中国最大で最高レベルの漬物専門見本市として、Pickle Food Expoは「Hometown of Chinese Pickle(中国漬物の故郷)」である眉山市東坡区で12回成功裏に開催されてきた。博覧会には、専門家、学者、商工会議所のトップ、プロの調達業者、投資家、展示者など600人を超える参加者が来場するだろう。

眉山市東坡区は、漬物が2000年以上の歴史を持つ中国南西部の成都平原に位置する。東坡漬物は古代中国の偉大な作家、蘇東坡(Su Dongpo)にちなんで名付けられた。四川省眉山で生まれた蘇東坡は、作家、画家、書道家だけでなく、美食家の顔も持ち合わせた。蘇東坡は、漬物を食べることが好きで、自分で漬物を作って中国の至る所に漬物を作る技術を広めた。博覧会で発表される予定のThe Legend of Young Su Dongpo(若き蘇東坡の伝説)は、主に幼少期の蘇東坡の成長物語を伝える大規模な3Dアニメーションシリーズで、近い将来世界中で上映される。

1980年代以降、東坡漬物は民間の生産から近代化された生産へと進化し始めた。長い間の積み重ねで、「小さな漬物」は徐々に「大きな産業」へと発展し、有名な「中国漬物の都」を生み出した。

東坡漬物の品質を保証するため、近年眉山はChinese Paocai Industrial Technology Research Institute(中国泡菜産業技術研究インスティテュート)とNational Pickle Quality Inspection Center(国家泡菜品質検査センター)を設立しただけでなく、中国の漬物産業規格考案も先導した。厳格な産業規格と品質管理の下、健康食品の東坡漬物は海外へ進出し、独自の風味で徐々に人々の舌を唸らせて世界でも人気の前菜となった。

現在、眉山の漬物原料基地は40万畝で安定しており、加工、梱包、コールドチェーン、物流を統合した漬物産業クラスターを形成した。Jixiangju、Chuannan、Lijiなど東坡漬物企業は、自社で貿易を行う中国初の漬物企業となる。2021年、眉山市の漬物産業は217億8000万人民元の売上高を実現し、マーケットシェアは中国の3分の1、四川省の50パーセント以上を占めた。

近年はChina International Pickle Food Expoの影響力が段々と拡大し、眉山の「Flavor in Meishan(眉山の味わい)」食品産業が漬物で始まって徐々に世界的な舞台へと足を踏み入れた。2021年に1100億人民元を超える売上高を生み出し、眉山の「Flavor in Meishan」食品産業は、欧州、米国、日本、韓国、その他多くの国と地域に製品を販売し、ケータリング、穀物と油、調味料、菓子、乳製品、畜産物、茶と併せて、漬物を主要製品とする食品産業システムを形成した。

ソース:Meishan Municipal People's Government