JO1・與那城奨が「フェンス」で連ドラ初出演。総勢50人を超える沖縄キャストも集結

松岡茉優と宮本エリアナがダブル主演を務め、2023年3月にWOWOWで放送・配信がスタートする「連続ドラマW フェンス」(日時未定。全5話)に、青木崇高、JO1・與那城奨、光石研らが出演することが分かった。

「フェンス」は、「アンナチュラル」「MIU404」(ともにTBS系)や「フェイクニュース」(NHK)などの話題作を放ち続ける脚本家・野木亜紀子氏によるオリジナルのクライムサスペンス。世界最大規模の米軍基地を抱える現在の沖縄を舞台に、東京から来た雑誌ライター・キーこと小松綺絵(松岡)と、沖縄で生まれ育ったブラックミックスの大嶺桜(宮本)が、ある性的暴行事件の真相を追う。肌の色の違う女性バディが主人公になるのは、日本のドラマ史上初めてだ。

青木が演じるのは、沖縄県警渉外警ら隊所属の警察官・伊佐兼史。「沖縄本土復帰50年を迎えた今年ですが、これほどさまざまな問題を取り扱ったドラマはなかったように思います。完成したこのドラマが、現在ある複雑に絡み合った問題を解きほぐす、何かのきっかけになってくれればと願っています」と期待し、「野木さんの脚本からは、演じる上で大きな力をいただきました。撮影で来た久しぶりの沖縄は、やっぱり海も空も奇麗でした」と報告している。

JO1のリーダーで沖縄県出身の與那城は、桜の元交際相手で米軍基地従業員・仲本颯太役。初の連ドラ出演にしてWOWOWドラマ初登場となる與那城は、「今回、仲本颯太を演じてみて、あらためて沖縄の問題、基地の現状を知ることができました。また、この作品を通して皆さんが、沖縄が今抱えている問題に目を向けてくれたらうれしいですし、僕自身も、今後ともさらに沖縄について学ぶべきことがたくさんあると感じました」と真摯(しんし)に受け止めている。

また、キーの上司で「月刊BOWOW(バウワウ)」編集長・東諭吉に扮(ふん)する光石は「以前、脚本家の野木さん、北野(拓)プロデューサーのコンビ作『フェイクニュース』に出させていただき、サスペンスとエンターテインメントのバランスに、身震いしました。そして今回、野木さん・北野Pコンビに加え、沖縄出身のWOWOW・高江洲義貴P、松本佳奈監督、主演に松岡さんと宮本さん! このメンバーを聞いて化学反応が起こらないはずがありません!」とスタッフ・キャストに信頼を寄せ、「重いテーマを軽やかに。でもしっかりビターな作品に仕上がるのでは。僕自身、出演させてもらうのですが、一視聴者として、楽しみで仕方ない!」と手応えを明かしている。

そのほか、在沖米軍の海兵隊員・ジェイをド・ランクザン望、アメリカから来た小児科医・ホリーをReina、米軍の上官・ハリスをダンテ・カーヴァー、桜の友人で基地従業員のミッキーをニッキーが演じる。さらに、沖縄県出身キャストの役どころも発表。颯太の妹・仲本琉那役を比嘉奈菜子、伊佐の後輩で相棒の警察官・上原光栄役を佐久本宝、ジェイの婚約者・山城実結役を松田るか、伊佐の上司で刑事の平良清巳役を志ぃさー、老人ホームで暮らす桜の祖母・大嶺ヨシ役を吉田妙子が務める。総勢50人を超える沖縄出身のキャストが、ドラマのリアリティーをより一層高めていく。

キーは、米兵による性的暴行事件の被害を訴えるブラックミックスの大嶺を取材するために、沖縄へ向かう。桜の供述には不審な点があり、事件の背景を探る必要があったのだ。米軍基地の門前町、通称・コザを訪ね、桜の経営するカフェバー「MOAI」へ行き、観光客を装って接近。桜の祖母・ヨシが沖縄戦体験者で平和運動に参加していることや、父親が米軍人であることを聞く。一方でキーは、都内のキャバクラで働いていた頃の客だった沖縄県警の警察官・伊佐に会い、米軍犯罪捜査の厳しい現実を知る。やがて、沖縄の複雑な事情が絡み合った真相にたどりり着く――。

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