広島市で下校中の小学生の女の子が殺害された事件の発生から22日で17年…。女の子が通っていた小学校では、追悼する会がありました。
広島市 安芸区にある矢野西小学校で開かれた「安全祈りの会」では、17年前の事件で亡くなった木下あいりちゃんに黙とうが捧げられました。
あいりちゃんは、1年生だった2005年の11月22日、1人で下校中、ペルー人の男に殺害されました。
事件をきっかけに始まった集団登下校は、今も続いています。学校は、命の大切さを考てもらう機会にと、毎年、この会を開いています。
6年生の児童たち
「まわりの人や、もちろん自分のことを大事にしていきたいと思いました」
「安心して登下校できているのは、ボランティアの人や家の人のおかげ。まわりの人を大切にすることを今以上に心がけていこうと思いました」
学校には、5年ほど前から毎年、地域の住民たちから、あいりちゃんが好きだったというヒマワリの花が贈られています。
矢野西小学校 高杉裕美子 校長
「あいりちゃんが大切にしていたヒマワリを子どもたちが、またその思いを託しながら育てることで、命あるものを大切に、また自分の命を大切に思ってもらいたい」
事件から17年…。事件後に生まれた子どもたちに命を慈しむ気持ちが受け継がれています。