【野球】投打が噛み合い快勝!最終戦を白星で飾る オータムフレッシュ in静岡 静岡大戦

ダブルヘッダーで迎えたこの日の2戦目は、静岡大学との一戦。早慶戦に快勝し、その流れのまま勝利でこの大会を終えたいところ。そんな中、リーグ戦経験もある浮橋幸太(総2・富岡西)が先発としての役割を果たし、5回無失点とマウンドで躍動。打っては初回に先制に成功すると、その後も篠田浩輝(政2・熊谷)の2本の二塁打など、2死から打線がつながり勝利。良い形でオータムフレッシュリーグを終えた。

11月20日(日)大学野球オータムフレッシュリーグin静岡 静岡大戦 @草薙球場

1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
静大	0	0	0	0	0	0	1	0	1
慶大	1	0	1	5	1	0	0	X	8

静大バッテリー:●綿引、金高、小松、崎浜-安竹

慶大バッテリー:○浮橋、白木、木村、小川琳、久保慶-森谷

◆慶大出場選手

打順	守備位置	名前(学部学年・出身校)
1	[5]	杉山勇征(商2・清水東)
H	森村輝(総1・小山台)
R5	西澤元希(商2・慶應)
5	深松結太(商2・慶應)
2	[4]	新井朝陽(環2・三重)
3	[3]	篠田浩輝(政2・熊谷)
4	[9]	常松広太郎(政1・慶應湘南藤沢)
5	[8]	権藤大(商1・慶應)
6	[D]	篠原諒(商2・慶應志木)
7	[6]	有馬孝太(政1・鎌倉学園)
8	[7]	藤田大和(文2・静岡)
9	[2]	森谷史人(法2・県立福岡)
[P]	浮橋幸太(総2・富岡西)
白木英稔(商2・慶應)
木村勇輝(商2・慶應志木)
小川琳太郎(経1・小松)
久保慶太(商3・大分上野丘)

この日、第1試合の華の早慶戦を白星で飾り、この大会も残すはあと1試合となった。この勢いのまま勝利を掴み取りたい慶大は、先発の浮橋が相手打線を初回から3者凡退に斬り、守備からチームに流れを引き寄せる。その裏、四球で出塁した先頭打者が犠打や内野ゴロの間に三塁まで進むと、4番の常松広太郎(政1・慶應湘南藤沢)の当たりに相手の失策が絡む間にホームに帰還。先制点をもぎ取る。

鋭い当たりを見せた常松

その後も浮橋は安定した投球を続け、三塁を相手打者に踏ませず5回無失点と好投。神宮球場で行われたフレッシュリーグでの登板から一転、来年のリーグ戦での活躍を期待させる躍動ぶりを見せた。

一方慶大の攻撃は3回、2死から篠田が三塁線を破る二塁打を放つと、4番の常松も中適時打で続き貴重な追加点をあげる。4回にも2死から満塁の場面を迎えると、上位打線が爆発を見せる。地元開催となった1番の杉山勇征(商2・清水東)の当たりは適時内野安打となり、まず1点を追加。尚も満塁のチャンスで、続く新井朝陽(環2・三重)は中2点適時打、更に篠田にこの試合2本目の二塁打が生まれ、3連打でこの回一挙5点を奪う。

打点を挙げた新井

その裏、守っては権藤大(商1・慶應志木)の好捕により相手に得点を与えず、守備からリズムを作る。6回以降は、木村勇輝(商2・慶應志木)など4人の継投により、1失点に抑え逃げ切り。終わってみれば、1ー8と7点差を付けて快勝。最終日を2試合連続で白星で飾り、今後の試合を彩る選手たちの活躍を後押しする結果となった。

3番手で登板し、ピンチを凌いだ木村

明治神宮球場で行われた六大学フレッシュリーグでは、6位と最下位に終わった慶大。リーグ戦で最後まで熾烈な優勝争いを繰り広げた今年のチームは、大半が卒業してしまう。このオータムフレッシュリーグは、その穴を埋める未来ある選手たちの躍動の場となった。投手不足が懸念された中で、先発や中継ぎ陣もそれぞれの役割を全うし、最小失点でチームを導いた。更に長打力を見せつけた選手たちの、今後一層能力が開花する姿に期待が膨らむ。偉大な先輩たちの後を引き継ぎ、来年からは彼らが神宮で「陸の王者」の意地を見せつけてくれることだろう。

(記事:佐藤光、写真:北村可奈)

◆打撃成績

1	2	3	4	5	6	7
1	[5]	杉山	四球	左安	三安①	四球
2	[4]	新井	投犠打	併殺打	中安②	遊ゴロ
3	[3]	篠田	二ゴロ	左2	右中2②	空三振
4	[9]	常松	三安①	中安①	空三振	空三振
5	[8]	権藤	左安	一安	遊失	一ゴロ
6	[D]	篠原	空三振	四球	四球	見三振
7	[6]	有馬	一ゴロ	中安	中飛	左飛
8	[7]	藤田	投ゴロ	遊直	左飛	三ゴロ
9	[2]	森谷	中飛	四球	左2①

◆投手成績

投球回数	打者数	球数	安打	三振	四死球	失点	自責
浮橋	5	17	66	2	4	1	0	0
白木	1/3	4	16	1	1	2	0	0
木村	2/3	2	9	0	1	0	0	0
小川	1	5	28	1	3	1	1	1
久保慶	1	3	8	0	2	0	0	0

◆選手コメント

浮橋幸太(総2・富岡西)

ーー5回無失点、手応えは
最近調子が良くなかったのですが、その中でも変化球と真っ直ぐを使えて無失点に抑えられたのは良かった思います。

ーーどういうことを意識したか
一番意識したのはストライクゾーンで相手の芯を外して打たせて取ることで、それができていたことが良かったです。

ーー中京大戦でもピンチを抑える投球を披露
満塁だったので、自分のボールを投げて打たれたら仕方ないと思って投げたら抑えることができました。

ーーオータムフレッシュ4試合を振り返って
他大学のいい選手の実力を知ることができましたし、この冬取り組まないといけない自分の課題が山ほど出てきたので、良かったと思います。

ーーご自身の課題は
球速をアップして、ボールの強さを出さないと、中京大や明大の投手は140キロ中盤の球を投げていて、六大学のリーグ戦なるとそれくらいの球でないと抑えられないので、そこを意識して取り組みたいと思います

ーー春への目標、意気込みをお願いします
春はリーグ戦で先発でしっかり投げて、チームの優勝に貢献できるように頑張りたいと思います。

篠田浩輝(政2・熊谷)

マルチ安打の活躍の篠田

――今日の試合を振り返って

雨が降ってて、とにかく寒かったです。ピッチャーが頑張ってて、こっちの打線もいい感じにつながって、勝ててよかったです。

――タイムリー含めて二塁打2本。どんな気持ちで打席に立ったか?

雨が降ってて、バットが濡れるのが本当に嫌で早めに打って終わろうかなみたいな感じです。

――打った時の手応えは?

いい感じに振れたなという感じです。

――どのような準備をしてこの試合に臨んだか

1試合目終わって間が30分くらいあってお弁当を早く食べて、ドーナツ3個食べてって感じです。素振りも、しました。

――今回出た課題は

→打ったのは、130出てるかぐらいの球で、早い球に対応できるようにしていきたいです。

――来年への意気込み

→来年はとりあえず、リーグ戦に絡めるようなレベルに行きたいです。北村(謙介=環4・東筑)さんが目標で、左の代打枠です。

© 慶應スポーツ新聞会