街のスポットがモンスターに… 立川市「たちモンカード」で商店街を活性化

立川市の商店街を活性化させようと、立川の街の名所や名物などのスポットをモンスターに見立てた「たちモンカード」が作られました。このカード集めを通じて商店街を盛り上げるイベントが11月23日に開催されます。

立川駅南口周辺で行われる、街を巡り、そしてカードを集めるイベント「たちモンクエスト」で使われる「たちモンカード」は、指定された場所を訪れるともらえるオリジナルのトレーディングカードです。11月23日限定で配られる「商店街カード」に描かれているのは、立川駅南口周辺のさまざまな名所や名物を基に描いたモンスターのイラストです。長年にわたって市民に親しまれる多摩モノレールをモチーフにした「モノスビー」や、いろは通り商店街にある大黒天の石像がモデルの「シュミテン」など、数多くのスポットの特徴をキャラクターに生かしています。

今回初めて作られたこのカードの誕生には、コロナ禍で減少したお客を呼び戻したいという商店街の思いがありました。立川南口商店街連合会の吉田健洋副会長は「商店を利用するお客さまも商店街に興味を持ってもらえると思い、今回、楽しめるカードを作ろうと思った」と話します。

イベントの開催に先駆けて市内の店舗で配っている「お店カード」は、その店の商品がモンスターになっています。おむすび専門店「のむすび」ではおむすびモンスターが描かれたカードが配られ、中国料理店「五十番」のカードのモチーフは立川名産のウドを使った「ウドラーメン」です。中国料理五十番の高橋昌裕代表は「絵を使ってアピールするのは面白い。カードだからお子さま向けというのではなく、大人の人も、おじいちゃんおばあちゃんが孫にあげるとか、そういう楽しみがあるのでは」と話しています。

商店街が街ぐるみで行う取り組みに、立川市民は「イベントに行ってみたい。キャラがかわいいし、カードを集めたいと思った」と話す子や、「きのうチラシを見た。知らなかったお店も紹介されていたので、ここにこういうお店があるんだ、ちょっと寄ってみようかなと思った」と話す人もいました。一方、立川南口商店街連合会の吉田副会長は「今度イベントがあるからこんなカードを作ってみようとか、そういう形でどんどんつながってにぎやかな地域になっていけばいいと思っている」と話しています。

地域を紹介するカードを通じて住民と商店街のつながりを深める「たちモンクエスト」は、立川駅南口周辺エリアで11月23日の午前10時から午後4時までの予定で開催されます。

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