諫早で本明川フェスタ 東大VS京大「ボート双青戦」も 水上スポーツ楽しむ

双青戦で京大に勝って喜ぶ東大男子エイトのメンバー=本明川

 第3回本明川スポーツフェスタ(実行委など主催)は20日、長崎県諫早市の本明川特設会場で行われ、秋晴れの下、東大と京大が競う伝統の「ボート双青戦」をはじめ、家族連れらがペーロンやカヤックなどの水上スポーツ体験を楽しんだ。
 自然豊かな水辺環境を知ってもらい、本明川に親しんでもらおうと2020年から開催。国内屈指の規模である直線約5000メートルの本明川ボートコースは10月、選手強化活動支援を目的とした日本オリンピック委員会(JOC)の競技別強化センターに認定されており、その記念も兼ねて開かれた。
 特別開催の「双青戦」は、男子のエイト、女子のかじ付き4人スカルを実施。県内では珍しい8人でオールを漕ぐ種目に、河川敷からは歓声が上がっていた。男子は東大、女子は京大が勝った。

カヤックを楽しむ参加者=本明川

 ボードの上に立ってパドルを漕いで進むSUPやカヤックの体験会には約100人が参加。パドルの使い方を教わり、水面から見る景色を満喫していた。諫早市から親子で訪れた杉内優仁さんは「機会が少ない中、安心して楽しめた」、小学4年生の天優君は「夏に五島で体験したときよりもうまくSUPに乗れた」と笑顔を見せた。

 このほか、カヌーとボートの選手による「異種対抗レース」、栃木国体で入賞したカヌーの水本圭治(チョープロ)、寺島崚一郎(諫早市役所)、保喜ちひろ(西海市役所)、ボートの坪森省吾(大村高)によるトークショーも実施。水本は「優勝する思いで臨んだ国体は残念ながら2位。これからはパリ五輪に向けて代表選考を頑張っていきたい」と決意を口にした。
 各レースを解説した北野雄一実行委員長は「水上スポーツは体験や見る機会がないと、どんな競技か理解されない。楽しむきっかけになってほしい」とフェスタのさらなる発展を願っていた。


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