「とにかく勝って」栃木SC選手らが日本代表にエール サッカーW杯きょうドイツ戦

サッカーW杯南アフリカ大会に日本代表として出場した栃木SCの矢野選手=2010年

 20日に開幕し、32チームが熱戦を繰り広げているサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。日本代表は23日夜にドイツとの1次リーグ初戦を迎える。J2栃木SCにもW杯を戦った選手や、ドイツでプレー経験のある選手らが在籍。本番を控えた日本代表に向けて熱いエールを寄せた。

 栃木SCのFW矢野貴章(やのきしょう)選手は新潟時代に2010年の南アフリカ大会に出場。グループステージのカメルーン戦で途中出場し、勝利に貢献した。「いつも以上に国のために戦っている気持ちにさせてくれる」と大舞台を振り返る。

 ドイツでもプレー経験があり、「スピードと強度は世界トップクラス」と相手を評価。日本代表に向けては「強豪と本気の試合を経験できることは今後のサッカー界に必ず生きる」と激励した。

 MF西谷優希(にしやゆうき)主将も栃木SC加入前はドイツのクラブでプレー。当時のドイツのカップ戦で日本代表のMF鎌田大地(かまだだいち)選手を擁するフランクフルトと対戦したことがあるという。「彼はとても能力が高かった。ドイツ戦はとにかく勝ってほしい」と“後輩”に期待を込めた。

 本県からも栃木SCで選手、コーチを務めた真岡市出身の上野優作(うえのゆうさく)さんが日本代表のコーチとしてW杯を戦う。ユース時代に指導を受けたMF森俊貴(もりとしき)選手は「とても熱く負けず嫌いな人。試合に負けると悔しさからミーティングでも口数が少なかった」と人柄を語る。大一番を迎える恩師に「教え子としても誇れる。頑張って」とエールを送った。

 時崎悠(ときさきゆう)監督がかつて指導した選手も日本代表に選ばれている。湘南ユース時代のDF山根視来(やまねみき)選手、練習生だったMF相馬勇紀(そうまゆうき)選手とは16年に国際大会も共に戦った。教え子の活躍を含め、「若い選手たちの躍動に注目したい」と期待を膨らませた。

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