
原爆投下で壊滅した二つの女子校の記録を映像と証言で伝えるイベントが23日、広島市で開かれた。在校生や卒業生ら約210人が参加した。生徒315人が被爆死した安田高等女学校(現・安田女子中学高校)の元生徒梶本淑子さん(91)が、多くの友人を失い自身も大けがを負いつつも、学校の再建を進めたとして「母校に通えたことは私の誇り」と語った。
1945年8月6日の原爆で、広島市の安田高等女学校と広島女学院では、計645人の生徒が被爆死した。安田女子中学高校の卒業生で映像ディレクターの御手洗志帆さん(34)=札幌市=がイベントを企画した。