外国からの観光客をコロナ前の水準に戻そうと広島県福山市がモニターツアーを行いました。ターゲットは台湾です。
瀬戸内の景勝地などを船で巡る1泊2日のモニターツアーは台湾のインフルエンサーやライターらを招いて行われました。狙いはやはりSNSの発信力です。
備後地区への台湾からの観光客は2017年から年々増加。2019年には13万人以上が訪れ、海外からの観光客のうち最も多くを台湾からの来訪者が占めることになりました。
しかし2020年には新型コロナウイルスの影響で激減。10万人以上減ってしまいました。
福山市役所経済総務課 山本裕太郎さん「鞆の浦でも他の大きな観光地と比べても勝負のしがいがあるのではないかと思って」
入国制限の緩和が進む中、福山市は今回インバウンド需要のターゲットを台湾に定めたのです。
福山市が考える魅力的な場所「鞆の浦」。シンボル「常夜灯」を目にすると…
台湾出身のライター ロ・エイセイさん「きれい…景色がきれいですね」
夕日に照らされた美しい姿、写真映えするスポットに夢中の様子でした。
台湾出身のライター ロ・エイセイさん「灯台と夕日が映り込む感じですね。ネットで写真を見ただけなんですけど、今回初めて実物を見て感動しました」
続いては江戸時代に朝鮮通信使のための迎賓館として使われ、坂本龍馬も訪れたと言われる「対潮楼」。
台湾出身のライター ロ・エイセイさん「(上から見ていて)角度が違うのでまた違った美しさがある」
船でめぐる福山の魅力を知ってもらうこのツアー。参加者からは改善すべきポイントも聞かれました。
台湾出身のライター ロ・エイセイさん「(一番良かったのは)夕日がきれいなところ、台湾ではめったに見られない風景なので。スポットの昔の背景とか歴史とかもっと分かりやすく説明できれば、台湾の人は好きだと思う」
福山市役所経済総務課 山本裕太郎さん「瀬戸内海の海の資源は非常に好まれる、売れる素材になるという感想」
福山市は今回のツアーをもとに、より台湾の人に楽しんでもらえるツアーを考えていきたいということです。