J1王者・横浜M、28日にセリエAの名門・ローマと対決 西村「チーム、個人としてもチャレンジ」 伊代表ら来日

ローマとの親善試合に向けて調整する横浜Mの選手たち=横浜市内

 今季のJ1を制した横浜Mは28日、東京・国立競技場でイタリア1部リーグ(セリエA)のローマと国際親善試合(午後7時半)を戦う。3年ぶり5度目のリーグ制覇に彩られたクラブ創設30周年を締めくくる一戦へ、チームの士気は高い。

 海外クラブとの対戦は2019年7月のマンチェスター・シティー(イングランド)戦以来だ。「高いレベルの選手たちと対戦できるのは本当に楽しみ。マリノスらしいサッカーをしたい」と今季10得点の西村。チームは5日のリーグ戦終了後も強度の高いトレーニングを継続し、熾烈(しれつ)な競争を繰り広げたシーズン中と変わらない緊張感が漂う。

 1927年創設のローマには、かつて元日本代表MFの中田英寿氏が所属。過去3度のリーグ制覇を誇る強豪だ。現在は、レアル・マドリード(スペイン)などを率いて数々のタイトルを獲得したモウリーニョ氏が指揮を執る。

 イタリアは今回のワールドカップ(W杯)の欧州予選で敗退。22日に発表された来日メンバーには、同国代表MFのペレグリニやザニオロなどが名を連ねた。

 横浜Mは今季リーグ最多70得点に同最少タイの35失点と攻守に隙がない。前任のポステコグルー監督時代から築いてきたハイテンポで高強度の「アタッキング・フットボール」が欧州基準にどれだけ通用するか。

 「チーム、個人としてもチャレンジして、どう成長していくか発見できれば」と西村。2003、04年以来のリーグ連覇を狙う来季に向けた絶好の腕試しになる。

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