不要な「厄介者」活用へ協力 雫石の農家・乗馬施設・ホテル

敷料にもみ殻を使い始めたしずくいしYU-YUファームの柴田優行社長

 雫石町内の農家と乗馬体験施設、ホテルの3者は、それぞれ不要になった農業廃棄物、馬ふん、落ち葉の再利用に向けた異業種連携を始めた。農家のもみ殻は馬の寝床に、馬ふんは畑の肥料に活用して循環。さらに落ち葉と米ぬかで作った腐葉土で野菜を育て、ホテルに出荷する計画だ。来年にもこのサイクルが実現する見込みで、資源循環型社会の構築を目指す試みとして注目される。

 同町南畑のしずくいしYU-YUファーム(柴田優行社長)は、引退した競走馬やポニーなど23頭と触れ合える乗馬体験施設。今秋から、馬の寝床として厩舎(きゅうしゃ)に敷く敷料に、もみ殻を使い始めた。

 このもみ殻を提供するのが、同町上野のコメ農家、砂壁(しゃっかべ)純也さん(53)だ。本年度は12ヘクタールの水田で62トンのコメを生産した一方、精米後に大量のもみ殻と米ぬかという「厄介者」が残ってしまう。もみ殻は町内の牛農家に引き取ってもらっていたが、高齢化に伴う離農者が増え、新たな引き取り手を探していたところ双方のニーズが合致した。

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