年齢にかかわりなく活躍できる環境へ意欲 総理

 岸田文雄総理は21日開幕した「超高齢社会の課題を解決する国際会議」にビデオメッセージを寄せ「高齢者が年齢にかかわりなく、その希望に応じて意欲・能力を十分に発揮し、活躍できる環境整備」を図る必要を強調。

 「高齢者による就労などの社会参画は個人の疾病予防・健康維持にも寄与するとも言われている。健康で長生きしたい、年をとっても働き続けたい。そうした高齢者の希望をかなえることで、人口減少という逆風の中にあっても活力ある経済社会を創り上げていく」と考えを伝えた。

 また「超高齢社会は日本が克服していかねばならない喫緊かつ最も重要な社会課題であり、この問題にどの様に向き合っていくか、この社会課題を日本の成長、持続可能性や包摂性にどのようにつなげていくかという問題は新しい資本主義の中核的な課題でもある」と紹介。

 そのうえで「今年のカンファレンスでは高齢者を『新しい資本主義』の主要プレイヤーとして捉え、超高齢社会の課題解決とより良い未来実現のためのアイデアを考えていくと伺っているので、私と同じ問題意識であり、この機会に侃々諤々の議論が行われ、未来に向けたアクションにつながることを大いに期待している」と議論の成果に期待を寄せた。(編集担当:森高龍二)

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