九州初「坂本龍馬神社」が完成! 長崎・若宮稲荷境内に建立

社に玉串をささげる参列者=長崎市伊良林2丁目

 坂本龍馬のみ霊をまつる「坂本龍馬神社」が長崎市伊良林2丁目の若宮稲荷神社の境内に完成。鎮座祭が23日に執り行われ、龍馬ファンら約50人が祝った。
 龍馬をまつる神社は高知や東京などにあり、九州では初めて。市民有志の「坂本龍馬神社をつくる会」(黒岩信之会長)が賛同者約460人から約400万円の寄付を集め、社(高さ約2.2メートル、幅約85センチ、奥行き約90センチ)と鳥居を建立した。
 若宮稲荷神社は坂本龍馬など幕末の志士が参拝したと伝えられるゆかりの地。黒岩会長はそばにある亀山社中資料展示場でボランティアガイドをしており、鳥居と社の距離は、龍馬らが長崎で亀山社中を設立した1865年にちなんで1865ミリとした。
 鎮座式では大坪丈夫宮司が祝詞を読み上げ、参列者が玉串をささげるなどした。黒岩会長は「龍馬の霊は長崎で生きていると実感した。龍馬精神を育成し、長崎から第2の龍馬が出て長崎、日本を変えてほしい」と感無量の様子で話した。
 歴史が好きで修学旅行で訪れた三重県立菰野高2年の木下惺哉さん(17)は「亀山社中の展示を見に来たらたまたま神社のことを知った。龍馬好きとしてうれしい」と話した。


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