三味線とボート!?異色の“二刀流”大学生

足立区に三味線とボートという異色の「二刀流」大学生が登場です。伝統芸能とスポーツの両立でビッグな活躍を目指します。

力強く響き渡る津軽三味線を弾いているのは、足立区出身の早稲田大学1年生の沢目さんです。民謡歌手である母親・直美さんの影響で中学1年から本格的に始めたという津軽三味線は、3年前に全国大会で準優勝したほどの腕前です。母親や弟とともにおよそ1時間の無料ライブを行い、地元の人たちを楽しませる姿が見えます。

そんな沢目さんの活躍の部隊は、ステージだけではありません。もう一つの場所は水の上です。

早稲田大学のボート部にも所属している沢目さん。中学時代の体力テストで身体能力の高さを見い出され、一番楽しいと感じたボート競技に2年生から取り組むと、すぐに才能を開花させインターハイで優勝を飾りました。この日、出場したのは東日本の選手たちが出場するシーズン最後の大会で4人でこぐレースの決勝です。三味線の表現者から競技者に気持ちを切り替え仲間とともにボートに乗り込みます。

大学の応援歌と手拍子に送られて勝負の水面へ向かいます。6艇で1000メートルを争う決勝戦は、スタート直後から抜け出した早稲田チームが序盤から早くも独走状態に入ります。後半もリードをどんどん広げ、2位に10秒以上の差をつけ圧勝します。沢目さんは見事優勝でシーズンを締めくくりました。三味線もボートも「応援してくれる人たちのために結果で恩返ししたい」と語る沢目さんの二刀流を支えているのは家族の存在でした。

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