フィリーズ・ハーパーがトミー・ジョン手術 球宴までに戦列復帰か

日本時間11月24日、フィリーズはブライス・ハーパーが右肘内側側副靭帯を修復するためにトミー・ジョン手術を受け、無事に成功したことを発表した。球団の公式発表によると、来季のオールスター・ブレイクまでに指名打者(DH)として戦列復帰できる見込みだという。さらに、順調にいけば、レギュラーシーズン終了までには右翼の守備に就くことができる可能性もあるようだ。なお、過去には大谷翔平(エンゼルス)が2018年10月1日にトミー・ジョン手術を受け、約7ヶ月後の2019年5月7日にDHとして戦列復帰を果たしている。

現在30歳のハーパーはフィリーズ移籍4年目の今季、99試合に出場して打率.286、18本塁打、65打点、11盗塁、OPS.878を記録。4月中旬に右肘を痛めてからはDH専任となり、左手親指の骨折で6月下旬から2ヶ月ほど戦列を離れたため、99試合の出場にとどまったが、今季から採用されたユニバーサルDHに助けられ、チームのワイルドカード獲得に貢献した。さらに、ポストシーズンでは17試合に出場して打率.349、6本塁打、13打点、1盗塁、OPS1.160の大活躍。リーグ優勝決定シリーズではMVPに選ばれ、フィリーズの13年ぶりのリーグ優勝の立役者となった。

今季のフィリーズは、ハーパーが左手親指の骨折で欠場した52試合を32勝20敗で乗り切った。その52試合でDHを務めたのはダリック・ホール(30試合)、カイル・シュワーバー(9試合)、ニック・カステヤノス(5試合)、リース・ホスキンス(4試合)、アレック・ボーム(4試合)の5選手。来季もハーパーに欠場期間中はホールに出場機会を与えつつ、主力選手の休養枠として活用することになりそうだ。

ハーパーは来春開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にアメリカ代表の一員として出場することを表明していたが、こちらは絶望的。まだ正式発表はないものの、出場を辞退することになるだろう。

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