W杯の日本-コスタリカ戦、地上波テレビで見られない地域も 福井県など、11月27日19時キックオフ

サッカーW杯カタール大会・日本-コスタリカ戦の地上波テレビ放送がない地域も

 サッカーW杯カタール大会、劇的勝利を挙げたドイツ戦に続く日本代表の2戦目、コスタリカ戦は11月27日午後7時キックオフを迎える。テレビを囲んで家族みんなで観戦したいところだが、福井県をはじめ一部地域では、地上波テレビ放送で試合を見ることができない。地元にテレビ朝日系列のテレビ局がなかったり、複数の系列の番組を放送するクロスネット局のため試合の中継ではなく他系列の番組が放送されるためだ。試合の中継をリアルタイムで見るためにはケーブルテレビや、W杯の放映権を獲得したインターネットテレビ「ABEMA」を利用する必要がある。

 カタール大会で日本代表の試合がテレビ放送されるのはグループリーグ初戦のドイツ戦がNHK、コスタリカ戦(27日)はテレビ朝日系列、スペイン戦(12月2日)がフジテレビ系列となっている。

 福井県では福井放送(FBC)が、日本テレビとテレビ朝日の番組両方を放送するクロスネット局だが、11月27日の番組表を見ると、試合時間の午後7時、午後8時台に放送するのは日本テレビの番組。県内で普及しているケーブルテレビであれば、隣接地域で放送されているテレビ朝日系列のチャンネルを見ることができる。総務省情報流通行政局の11月版「ケーブルテレビの現状」によると、福井県の2021年度末の普及率は74.6%。4軒中3軒はケーブルテレビに加入している計算だが、有料なだけに未加入世帯も一定数いるようだ。

 またカタール大会全64試合の放映権を獲得したABEMAのネット配信で試合を視聴することも可能。無料で全試合の生中継を視聴することができる。ただテレビの画面で見るためにはAppleTVやAndroidTV、ABEMAボタンが内蔵されているテレビや、Fire TV StickやChromecastなどのストリーミングデバイスを用意する必要がある。

 島根県や鳥取県、宮崎県、徳島県、高知県などテレビ朝日系列局のない県は他にもある。コスタリカ戦は27日。ドイツ戦で劇的な勝利を挙げ予選突破へ日本代表も正念場を迎えるが、サッカーファンにとっても正念場となりそうだ。

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