飛び込み魅力、五輪代表ら発信 トップ選手が指導 華麗な演技も 宇都宮

子供に飛び込みの動きを教える榎本=23日午後、日環アリーナ栃木

 日本トップレベルの選手による飛び込み教室やダイビングショーが23日、宇都宮市の日環アリーナ栃木屋内水泳場であった。東京五輪代表で宇都宮市出身の榎本遼香(えのもとはるか)らが子どもたちを指導。華麗な演技も披露し、約600人の来場者を魅了した。

 さまざまなスポーツを体験できるイベント「イーストエリア・スポーツデー」の一環。栃木国体の舞台となった施設で飛び込みの魅力を知ってもらおうと、初めて企画された。

 教室の講師は、榎本や県スポーツ協会の須山晴貴(すやまはるき)、五輪出場6回を誇る寺内健(てらうちけん)など日本代表経験者8人が務めた。初心者から経験者まで約60人の子どもたちは、大きな水しぶきを上げながら試行錯誤。競技でも使われる5メートルの高さにも挑戦した。宇都宮市五代小3年長島彩絢(ながしまさあや)さん(9)は「最初はどきどきしたけど飛ぶと楽しくなった」と笑顔を見せた。

 ショーでは各選手が得意技を見せたほか、寸劇を交えたり、座った椅子ごと飛び込んだりとコミカルな演技で客席を盛り上げた。榎本は「いつもと違う雰囲気で(競技を)知ってもらえるいい機会。面白いと思う人が1人でもいてくれたら」と話した。

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