白いシーツや帽子に描く 色鮮やかなアート 雲仙で親子ら創作体験

古いシーツと白い帽子に色を塗ってアートを体験する子どもたち=雲仙市小浜町

 子どもたちが創作体験する「秋の彩展(さいてん) 小浜の秋風にそよぐアート・シート」が19日、長崎県雲仙市小浜町の小浜バスターミナル内の交流室であり、市内の小中学生約60人と保護者が、古いシーツと白い帽子に思い思いの絵を描いた。
 芸術を通して地域活性化に取り組むグループ「小浜ば花いっぱいにすうで」が毎年開き27回目。現代美術家で長崎大名誉教授の井川惺亮さん(78)や長崎市の芸術グループ「RING ART」が協力した。
 子どもたちは3班に分かれ、班ごとに温泉旅館から提供された白いシーツ(縦230センチ、横130センチ)に、アクリル絵の具で手形を付けたり、花や動物を描いたりした。一人一人、白い帽子にも色を塗った。
 講評会にはシーツ作品の周りに、着彩した帽子をかぶった子どもたちが集まった。井川さんは「絵の具には心を輝かせる力がある。色とりどりのシーツと帽子の調和も、ひとつのアート作品」と評した。


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