風俗店の客減り…なんとか集客しようと危ないサービス提供か 梅毒急増で匿名無料検査、12月3日に実施へ

県南部保健所=川口市

 「世界エイズデー」の12月1日に合わせ、埼玉県川口市の県南部保健所で平日に行われているエイズウイルス(HIV)検査を土曜の12月3日に50人限定で行う。HIV以外にも急増している梅毒など計5種類の性感染症が分かる。要予約で検査結果の通知も土曜の同17日に行う。

 県内在住でなくても、両日とも同保健所を訪問できる人なら対象で、匿名、無料で受けられる。すでに15人以上から申し込みがあったという。

 対象はHIV、梅毒のほか、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎。採血検査を行う。

 同保健所は、同日以外にも即日で結果の分かるHIV検査や、平日には定期的な検査を行っているが、「新型コロナウイルスの感染拡大で、各種検査を縮小していたので、検査の需要が高まっている。特に梅毒は最近、県内でも急増している」と指摘。「コロナ禍で風俗店の利用客が減り、集客のために安全ではないサービスをする場合があるのではないか」と懸念を示している。

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