長蛇の列も! 埼スタで「はたらくくるま」フェア、客3万人楽しむ VRで事故体験の女児緊迫「急に車が」

白バイなど働く車に大興奮の子どもたち=20日、さいたま市緑区

 埼玉県トラック協会(瀬山豪会長)は20日、さいたま市緑区の埼玉スタジアムの駐車場で体験イベント「交通安全・環境フェア~はたらくくるま~」を開催した。大型トラックや警察車両の座席まで開放され、のべ3万人(主催者発表)の家族連れなどが楽しんだ。

 同イベントはコロナ禍で3年ぶりに開催。大型トラックの運転席から周囲の死角を確認できるブースをUDトラックス(上尾市)が初出展した。

 「車が好き。今日は3台乗る」と意気込むさいたま市の3歳男児は、6歳の姉と乗り込んだ運転席からの景色に息をのんだ。同社埼玉支社の畠山康一郎支社長は「悲しい事故が減るように、運転手からどう見えているかを知り、近寄らないように気を付けてほしい」と願いを込めた。

 ゴーグルを着けて仮想現実(VR)で交通安全を学ぶブースも人気を集めた。蓮田市の女児(10)は「(映像で)横断歩道じゃない道路を渡ったら、急に車が来て……」と緊迫のVR体験を振り返った。

 実際のパトカーや白バイに試乗できるコーナーには長い列ができた。川口市の中川晋一君(6)は「あのパトカー(のミニチュア)持ってる」「燃費って何?」と警察官を質問攻め。「今日はトラックに乗って、ランプをちかちかさせたりできた」と嬉しそうに話した。

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