里山イノベーション研究会は23日、大島区田麦で「ブナの森ぷちトレッキング」を行った。親子連れなど20人が参加し、ブナの葉がじゅうたんのように積もった森の中などを散策した。
里山資源の新たな活用を模索する同会は、これまでにも同所でさまざまなイベントを企画。今回は「田麦ぶなの森園」と近隣の板山不動尊を散策し、昼食には新米のおにぎりと餅にかも汁を提供し、ウッドコースターも手作りした。
散策では、同会代表の牛田光則さんが案内を担当。木1本に付き10万枚の葉をつける、胴回りの長さ(センチ)が樹齢とほぼ同じなど、ブナの特徴を解説し、園内最高齢の370歳の木などを見学。また、地中に水をためる性質があり、「山中でも田んぼが問題なくできるのは、ブナのおかげ」と説明した。
同園は本年度末で市による管理が終わり、今後は地元森林組合などが管理するという。牛田さんは「市民にブナの森を身近に感じてもらい、自分たちもこれからこの地でどう市民に楽しんでもらうか考える機会にしたい」と話した。