北陸エリアの電柱の写真求む…北陸電力送配電が投稿写真で状態確認へ実証試験、1~10位に豪華特典

イベントに使用するアプリ「TEKKON」の画面

 北陸電力送配電(本店富山県富山市)は、配電設備の効率的な維持・管理につなげるため、市民から電柱の写真を募り異常がないか把握する実証試験を兼ねたイベントを、11月25日から福井県福井市内で始める。イベント名は「電柱聖戦in北陸3都市」。市民がスマートフォンアプリを使って電柱写真の投稿数を競う形式で、上位者には特典を贈る。同社の広報担当者は「楽しみながら、設備の保全に協力していただけるとありがたい」と話している。

 同社によると、管内の北陸エリアには電柱が約73万基あり、普段は同社の社員らが植物のつるや鳥の巣がないかなどの巡視などを行っている。市民が投稿した写真を活用することで現状を把握し、巡視や改修工事の業務効率化、コスト削減につなげていきたい考え。

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 第1回は福井市内の森田、春山、宝永、西谷、岩倉町の各エリア周辺にある計千基を対象に29日まで開催する。第2回は富山市内3千基を対象に12月2~6日、第3回は金沢市内3千基対象に同9~13日に行う。

 アプリはシンガポールに本社を置く企業が開発・運用する「TEKKON(テッコン)」を活用。アプリを開くと対象となる電柱がマップ上に表示される。電柱の両側から全体を納めた2枚と根元部分の1枚、電柱を識別する「電柱番号」の計4枚を投稿するとポイントが得られる。

 マンホールを対象とした同様のイベント「マンホール聖戦」は既に全国各地で行われており、自治体ともコラボするなど話題を呼んでいる。電柱を対象としたイベントは初めてで、一般送配電事業者が実施するのは初めて。

 特典として各回の投稿数1~10位に5万円~千円分のアマゾンギフト券を贈る。アプリはアップストアまたはグーグルプレイから無料でダウンロードできる。参加するには専用フォームから申し込みが必要。

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