山崎育三郎と松本穂香が「リエゾン-こどものこころ診療所-」で共演。生きづらさを抱える子どもとその親に向き合う医療ドラマ

山崎育三郎が、テレビ朝日系で2023年1月20日にスタートする連続ドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」(金曜午後11:15。一部地域で放送時間が異なる)で主演を務めることが分かった。また、ヒロインには松本穂香が決定した。

リエゾンは、フランス語で「連携・つなぐ」を意味する言葉。リエゾン精神医学とは、医師・臨床心理士などの精神医療の専門家が、ほかの診療科と、さらに広義には教育・行政・福祉などと連携しながら、一つのチームとして総合的な医療サービスを行うことだ。

「リエゾン-こどものこころ診療所-」は、「モーニング」(講談社)で現在も連載中の原作・漫画をヨンチャン氏、原作を竹村優作氏が手掛ける同名漫画が原作。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害(ADHD)を抱える院長と研修医の凸凹コンビが、発達障害をはじめ、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐに向き合い、寄り添っていく姿を描くヒューマンドラマだ。脚本は、12月公開の映画「Dr.コトー診療所」をはじめ、映画「涙そうそう」(2006年)、映画「ハナミズキ」(10年)と、数々の感動作を手掛けてきた吉田紀子氏が担当する。

山崎が演じるのは「さやま・こどもクリニック」の院長・佐山卓。自らも発達障害(ADHD)を抱え、誰よりもその苦悩を理解する佐山は、患者の子どもとその家族とじっくりと向き合うことを信念にしている。

また、松本は、佐山と共に発達障害の子どもに向き合っていくことになる研修医・遠野志保役で出演。志保は小児科で研修をしていた時に、ある重大な失敗を犯してしまい、さらに自分がADHDだと知り、一度は医者になる夢を諦めかけるも、佐山と出会い、その背中を押されることとなる。

出演にあたり、山崎は原作の印象を「今、自分自身が子育てで感じていることや思いが重なる部分が多く涙があふれました。読んだ後に子どもを抱きしめたくなるような温かい気持ちになりました」と明かし、自身の役柄については「佐山は発達障害を凸凹と呼び、佐山自身も凸凹を抱えている医師です。医師としては丁寧で誰もが認める存在ですが、普段は抜けている部分もあり、さまざまな面が見られる魅力的な役だと思っています」と伝える。

また、松本との共演に「奇麗な目が印象的で、以前、別の作品でご一緒した時も役に対してストイックで、限界まで自分を追い込んで挑む姿を近くで見ていました。松本さんが演じる志保をとても楽しみにしています。また共演できることが光栄です」と喜んでいる。

一方の松本も「原作で描かれているように、発達障害で悩んでいる親御さんやご家族もたくさんいらっしゃると思いますし、演じる上で生半可な気持ちでは向き合えない作品だなと感じました」とオファーを受けた時の心境を振り返り、「この作品では、志保が自分自身と向き合って成長していく姿が描かれますが、私も彼女と同じように、作品に取り組む中で自分自身とあらためて向き合って、いいドラマにしていきたいです。毎週、見ている方の癒やしにもなるような、温かいドラマを作っていきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください」と意気込んでいる。

さらに、山崎は「佐山が子どもと向き合う姿を見ていると、人に寄り添うことやただ話を聞いてあげること、何も言わず抱きしめてあげることの大切さや、人生を豊かにするヒントが隠されている気がしています。大切な人に会いたくなるような、そんな心温まる作品をお届けしたいと思っています」とメッセージを寄せ、松本は「山崎さんはとても優しくて、気さくで、全てを優しく包んでくれるような、お兄さんという印象で、またご一緒できてうれしいです。この作品では、志保が自分自身と向き合って成長していく姿が描かれますが、私も彼女と同じように、作品に取り組む中で自分自身とあらためて向き合って、いいドラマにしていきたいです。毎週、見ている方の癒やしにもなるような、温かいドラマを作っていきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください」と呼び掛けている。

そして、原作・漫画のヨンチャン氏は「作中に登場する人々の苦悩や置かれた状況は、私たちのすぐそばにあるかも、あるいは自分のことかもしれない。そうやって少しでも理解が広がり、彼らに寄り添うきっかけになれば、と思います」、原作の竹村氏は「目には見えにくいさまざまな葛藤や生きづらさを抱えた人々がいるということを、実写化をきっかけに多くの人に知ってもらう。そんな機会になることを願っています」とコメントしている。

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