塩野義製薬の手代木功社長は24日、東京都内で記者会見し、緊急承認された新型コロナウイルス感染症の飲み薬ゾコーバについて、来年3月までに政府購入の100万人分を含め計300万人分の生産が可能との見通しを示した。手代木氏は「(承認は)単なるスタートライン。ゴールはインフルエンザ治療薬のような使われ方だ」と述べ、臨床現場で実績を重ねていきたいとした。
当面、一般流通は行わず、ファイザー製の飲み薬の処方実績がある医療機関や薬局で扱われる。塩野義は当初1千万人分の供給を目指していたが、7月に緊急承認がいったん見送られたため生産ペースを落としていた。