沢村一樹主演、人気医療ドラマ「DOCTORS~最強の名医~」シリーズがついにファイナル

テレビ朝日系では2023年新春に、沢村一樹主演の「新春ドラマスペシャル DOCTORS~最強の名医~ファイナル」(日時未定)を放送することが分かった。10年以上にわたるシリーズが、今作でついにファイナルを迎える。

「DOCTORS~最強の名医~」は、11年10月期に連続ドラマとしてスタートし、13年7月にパート2、その後も連ドラのパート3、スペシャルドラマ4本が放送されている人気医療ドラマシリーズ。沢村演じる一見ひょうひょうとしたすご腕外科医・相良浩介―と、髙嶋政伸が扮(ふん)する“腕は確かだが人間性にやや問題あり”の外科医(現在は院長)「卓ちゃん」こと森山卓が、対立しながらも患者を救う医療のために尽力していく。その個性豊かなキャラクターと本格的な医療ドラマの展開が魅力だ。

実は巧妙な策士で、堂上総合病院をよりよい病院にするため、時には悪者になったり、意外な人物と手を組んだりと、シリーズを通してあらゆる策を講じてきた相良。途中、自身が病に倒れたことや、森山が思いがけない方向へと暴走していったことなどがありながらも、着実に堂上総合病院を“体質改善”してきた。

最大の見どころの一つでもあるのが、相良と森山の対立ぶり。これまでも相良を相手に、一方的に劣等感と敵意をむき出しにし、何かと張り合っては玉砕してきていた森山。いつも相良に突っかかっては、逆に上手く操られてしまうなど、わがままだがちょっと憎めない「卓ちゃん」が、今作では“最大の暴挙”に出る。それにより、とうとう相良に退職願を出させることとなってしまう。相良は堂上総合病院を去ってしまうのか? 病院のため、患者のために対立しながらも、時には共闘してきた因縁の2人はどんな決断をすることになるのか? シリーズ最後にして最高のバトルが幕を開ける。

また、比嘉愛未、黒川智花、宮地雅子、阿南敦子ら堂上総合病院の看護師チーム、正名僕蔵、敦士、斉藤陽一郎、尾崎右宗ら“チーム森山”と呼ばれる外科医たち、「卓ちゃん」のママ・森山日美子役の松坂慶子、堂上総合病院の事務長・桃井正一役の小野武彦、堂上総合病院の総合診療科医・皆川和枝役の伊藤蘭ら、おなじみのメンバーが、ファイナルにふさわしく躍動。さらに故・野際陽子さんが演じていた堂上総合病院の前院長・堂上たまきも登場する。“幸せの国”ブータンでの医療活動の様子を今回も垣間見ることができる。

ファイナルを迎えることについて、沢村は「でも正直“ファイナル感”はあまり感じていなくて、誰かの気が変わって『またやろう』ってなったりするんじゃないかな、なんて期待もしているんですけど(笑)。『DOCTORS』が始まったのは11年前。オペシーンは最初の頃より体力を使うようになりましたけど(笑)、その間、髙嶋さんは体重がすごく増えたり、減ったりして、それがドラマの中でも完全にネタにされたりしていましたよね…(笑)。連ドラで3本、スペシャルで4本やらせていただいて、もうライフワークの一部になっていたので、『終わってしまうのか』と寂しい気持ちはあります」と率直な心境を語った。

続けて「相良と森山先生は、シリーズを通してずっとそれぞれのゾーンを歩きながら、たまにそれが交錯して…とやってきたんですけど、今回はそこに決定的な出来事が起こります。相変わらず森山先生は傍若無人でわがままなんですけど、でも11年間ずっとブレずに真っすぐだったのは、森山先生なのかも…。今回の相良のセリフにある『あんなに真っすぐで正直な人はいない』という言葉の通り、森山先生は真っすぐでうそのつけない人なんですよね(笑)。そんな森山先生と相良にどんな出来事が起こるのか、ぜひ楽しみにしていてください」と見どころを明かす。

そして、あらためて「11年間応援してくださった皆さん、そして初めて見てくださる方も楽しんでいただける新春にぴったりのドラマに仕上がっています。2時間、めいっぱい笑いと感動と、それ以外のエピソードも詰まっていますので、視聴者の皆さんと一緒に有終の美を飾ることができたらうれしいです」と視聴者へメッセージを寄せた。

嶋は「『DOCTORS~最強の名医~』が今回でファイナルだと聞いた時は、やはりちょっとナーバスになりましたね…。でも僕もあまりファイナル感は感じていなくて、だけども“一区切り”というにはふさわしい素晴らしい作品になっていると思います。このドラマの見どころって、緊迫したオペシーンももちろんですが、森山と相良先生の闘いやそれぞれの人間関係が面白いんですよね。森山ってちょっと親に逆ギレした子どもみたいなところがあって、相良先生は森山にとって親みたいな存在だったのかもしれない、って思います。大スターで、近づきたいんだけど近づけない、っていう存在なのかも。まあそんな相良先生に対して、森山はついに本気の追い出しにかかろうとします。これまでにない展開になっていくので、そこはぜひ楽しみにしていただきたいと思います」と自身が演じるキャラクターを分析し、今作への期待感をあおった。

続けて、「『DOCTORS』の11年の間には、僕の体重の大増減があったり、相良先生を森山が手術したり、その逆に森山が手術してもらったり…といろいろありました。そして今回は脚本の福田靖先生が、伯母さん(野際さんが演じた堂上たまき前院長)と電話で話すシーンも書いてくださって…。本当に伯母さんと話している感じがして、なんだか不思議な、そしてうれしい気持ちになりましたね。ファイナルということにはなりますが、今回もとっても笑えてしっかり感動もあって、新春からご家族そろって楽しんでいただける、『DOCTORS』史上最高傑作になっているんじゃないかと思っています。どうぞご期待ください!」と力強くアピールしている。

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