ワールドカップ2022に優勝候補の一つとして臨んでいるブラジル代表。今回は『Planet Football』から「ブラジル代表の落選ベストイレブン」をご紹介する。
GK:ネト
クラブ:ボーンマス
かつてバルセロナで3シーズンを戦ったネト。そこでベンチを温めていたことから評価を落としたものの、ブラジル代表にはサブとして長く選出されていた。
ボーンマスへと移籍した後には間違いなくその実力を証明しており、今季は83.9%の素晴らしいセーブ率を残している。これはアリソンやエデルソンなどをも上回り、プレミアリーグのどのキーパーよりも高いものだ。
右SB:エメルソン・ロイヤル
クラブ:トッテナム・ホットスパー
今回のワールドカップでは26名のメンバーが選出される。エメルソン・ロイヤルは2019年から代表に招集され、コパ・アメリカ2021でもスカッドに入っていた。
しかしながら2021年夏に移籍したトッテナム・ホットスパーでのパフォーマンスはそれほど高いものではなく、さらに39歳のダニ・アウヴェスが中心的な存在として入っていることから、メンバーに加わることはできなかった。
CB:ジエゴ・カルロス
クラブ:アストン・ヴィラ
セビージャで大ブレイクしたセンターバックのジエゴ・カルロス。東京五輪ではオーバーエイジでブラジル代表に選出され、金メダルを獲得する活躍を見せた。
29歳ながら2600万ポンドもの移籍金で今夏アストン・ヴィラに引き抜かれたものの、なんとデビュー戦でアキレス腱を断裂…シーズンの大半を棒に振ることになった。
CB:ガブリエウ・マガリャンイス
クラブ:アーセナル
そしてイングランド・プレミアリーグでプレーしているもう一人のブラジル人DFガブリエウ・マガリャンイスも、代表に入ることができなかった。
アーセナルでますます力をつけている彼であるが、ガブリエウ・ジェズスやガブリエウ・マルティネリが招集される一方でメンバーから漏れ、グーナーの夢でもあったトリプルガブリエウのW杯揃い踏みは実現しなかった。
左SB:レナン・ロディ
クラブ:ノッティンガム・フォレスト
アトレティコ・マドリーから今夏ノッティンガム・フォレストに移籍したレナン・ロディ。コパ・アメリカ2021ではブラジル代表のメンバーとして決勝進出に貢献したが、その後パフォーマンスを落としてしまった。
今季はローンでイングランド・プレミアリーグに挑戦したものの、最終的に代表監督を納得させるまでには至らなかった。
DMF:フェルナンド
クラブ:セビージャ
ファビーニョやカゼミロ、フレッジなど多くの優秀なボランチを抱えているブラジル代表。多くのメンバーがここに入れずに涙を呑んでいる。
大ベテランとなってからもセビージャで活躍を続けているフェルナンドにも、なかなか入ることができない場所になっている。
CMF:オスカル
クラブ:上海海港
かつては「カカの後継者」として大きな期待を寄せられていたオスカル。しかしながら、2017年にチェルシーから中国へと移籍した後は無名の存在となってしまった。
2014年のワールドカップでスター候補となっていた彼であるが、最後のセレソンでのプレーは2015年。彼が代表でのキャリアを積み上げられなかったのはとても残念だ。
AMF:マテウス・クーニャ
クラブ:アトレティコ・マドリー
東京五輪ではブラジル代表のブレイクスターになったマテウス・クーニャ。アヤックスから昨年アトレティコ・マドリーへと移籍し、スペインでそのキャリアを進化させると思われたが…。
ディエゴ・シメオネ監督の信頼を獲得するまでには至らず、昨季はほとんどがベンチスタートに。まだ23歳とはいえ、今回のワールドカップに出場できなかったのはとても残念だ。
左WG:フィリペ・コウチーニョ
クラブ:アストン・ヴィラ
バルセロナで大失敗してしまったフィリペ・コウチーニョであるが、昨季アストン・ヴィラに移籍してからはそのパフォーマンスを劇的に高め、ブラジル代表でも重要な存在になるとも言われていた。
ところが大会を前にしてハムストリングに大きな怪我を負ってしまい、ワールドカップでのプレーは不可能に。チッチ監督の頭を悩ませることもできなくなってしまった。
右WG:ダヴィド・ネレス
クラブ:ベンフィカ
アヤックスではワールドスター候補として大ブレイクしたダヴィド・ネレス。ブラジル代表でも次なる中心選手として期待されたものの、ポジション争いの中で出番を減少させ、シャフタール・ドネツクに活躍の場を求めた。
ところがその途端にロシアによる侵攻がスタートし、ウクライナリーグは停止。サッカーをする場を失ってしまうという不運に…。今夏ベンフィカでは大活躍も、すこし時間が足りなかった。
FW:ロベルト・フィルミーノ
クラブ:リヴァプール
今回のブラジル代表で最も大きな落選スターといえばロベルト・フィルミーノだろう。リヴァプールは最高の状態にあるとは言い難いとはいえ、彼はワールドカップに向けて調子を上げているように見えた。
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ただ前半戦で9ゴール4アシストという結果でも、26名のメンバーに入るには十分ではなかった。ブラジル代表の層の厚さを感じさせる。