アイアンのすくい打ちを修正する、効果的な練習法とは?【うねりスイング 実戦ラウンド編2/三觜喜一】

フェアウェイよりラフが打ちやすい人はすくい打ちの可能性が高い

フェアウェイよりもラフのほうが打ちやすいと感じるアマチュアは少なくないと思いますが、どうしてそう感じるかというとクラブの軌道がアッパーだからです。

ラフはボールが浮いているのでアッパー軌道で打ちやすいんです。

逆に言うと、正しくダウンブローにとらえられていないのでラフのほうがやさしく感じるのです。

ただフェアウェイでラフのようにすくい打ちをするとボールの手前をザックリしてしまったり、上がり際にとらえてトップしたりということになるので、やはり正しいインパクトを覚えておきたいところです。

ショートアイアンでは特に、高い球を打つという考えで打つとすくい打ちしやすいので、まずその発想を捨てましょう。

そもそもショートアイアンは構えたときにボールがフェースに触れていないので、すくい打つと芯に当たりません。

ロフトを立てて当てない限りは本来の球筋が出ないので、ハンドファーストなインパクトが必須なのです。

そのためにはダウンスイングでグリップエンド側を上へ引っ張ってクラブがリードすることが大事で、その状態から体がターンしてフェースがスクェアになるとハンドファーストにとらえられるのです。

ですからショートアイアンが苦手な人は「低く飛ばす」という発想でプレーしてください。

そのための練習として、シャフトが地面と平行な位置のバックスイングからボールを打ちましょう。

体はキツいですが、確実にハンドファーストに当たるのですくい打ちの癖が直ります。

出典:『うねりスイング 実戦ラウンド編2 アイアンショット・バンカーショット40の最強ワザ』著/三觜喜一

【レッスンプロ/出演者情報】
●三觜喜一
1974年神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。1999年よりジュニアを精力的に指導。独自のエクササイズやドリルが多くのゴルファーから共感を得ている。辻梨恵をはじめ多くのツアープロも指導。2014年、日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワード功労賞受賞。

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