今回の「しずおか産」は、「プリザーブドフラワー」をあしらったボックス、「エクラン」です。
プロポーズや記念日などをサポートする静岡市駿河区の「アミティエノリ」。代表の小田賀子さんです。小田さんは大学卒業後、26歳までの4年間金融機関に勤めていましたが、母親と気軽に参加したプリザーブドフラワーの体験会がきっかけで10年前に開業しました。
<アミティエノリ代表 小田賀子さん>
「(体験会で)プリザーブドフラワーを初めて目にして手にしました。その瞬間、私にはなぜか、そのポテンシャルに魅力を感じたというか…その場で、私はこれを仕事にしようと思いました」
プロポーズプランナーでもある小田さんが考案した「エクラン」、フランス語で「宝箱」という意味です。
<アミティエノリ代表 小田賀子さん>
「三段階でサプライズができる特別なボックスになっています。重厚感があるインパクト。開けると中から12本のバラが現れます。わーっとため息が出るような鮮やかな赤で用意していて、さらに内側のふたを開けると、オルゴールが流れる仕組みに。指輪を仕込んでおけば、サプライズが苦手とか、こういうことをしたことがないという方でも、バッチリという秘密のボックスです」
特別な瞬間を思い出に…「エクラン」は、愛する人に思いを伝える宝箱です。
静岡市清水区にある東洋音響です。全国に2社しかないオルゴール専門のメーカーです。小田さんから製作の依頼があったのは、2年前のことでした。
<東洋音響 専務 加福友博さん>
「普通は開けたら鳴るのに、さらに中を開けると鳴るのは、やったことがないので、普段とは違うオルゴールの完成形かなと。社員もみんな感動を味わっている」
何度も打ち合わせを重ね、いくつもの試作品を作り、「エクラン」が完成しました。
<東洋音響 専務 加福友博さん>
「簡単なプレゼントではない。プロポーズがOKになるかどうかが、この商品にもかかっているんじゃないかみたいなプレッシャーがあります。10年、20年経ってこの商品をみてふり返っていただければ、私どもも嬉しく感じます」
2022年6月、オープンしたアミティエノリ呉服町店。アミティエノリでは、記念日などで貰った花束やブーケを加工し、額縁やフォトフレームなどに入れて保存するサービスもあります。小田さんがプロポーズをサポートした人は、約700人。「相談してよかった」と、喜びの声が届いているそうです。
<アミティエノリ代表 小田賀子さん>
「どの方にも、大切な人がいる。どの方にも自身のエピソードと背景と相手との関係性があるということを知っているので、プリザーブドフラワーがただの花ではなく、人と人との想いを繋ぐ、相思相愛を繋ぐことがミッション。ポテンシャルを秘めている花ということを静岡から全国に発信したい」