山崎紘菜、「舞いあがれ!」航空学校編は「大人の青春。6人のビフォーアフターに期待して!」

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8:00ほか)に出演する山崎紘菜が、BS4Kの魅力を伝えるイベント「NHK BS4K FUN! FUN! ミーティング~ついてる? 4K 押してる? 4K~」に、制作統括の熊野律時氏と共に登壇した。

連続テレビ小説107作目となる「舞いあがれ!」の舞台は、1990年代から現在。ヒロインの岩倉舞(福原遥)がものづくりの町・大阪の東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語。

山崎が演じている矢野倫子は、帰国子女でおしゃれやメークが大好き。商社で働いていたが、男性が優先される職場で悔しい思いを重ね、思い切ってパイロットになることを決意した。舞と航空学校の寮で同室になり、女性機長となることを目指すキャラクターだ。

イベントが行われた11月22日の放送回が初登場となった倫子。放送を見ていたという山崎は「すごく緊張しましたね。どのように(視聴者に)受け取っていただけるのかなって。これまでの(物語の)流れがあるので、プレッシャーがありました」と心境を明かした。

そんな山崎は、福原と3度目の共演。「前回は高校の同級生で、近い関係の役だったので、その関係性があった上で、この作品に入れたことはすごく大きかったです。同じ寮の同じ部屋ですごして、女性もこの代は2人だけなので。遥はいい意味で全然変わらない。昔から本当に一生懸命。現場にいる時も疲れている姿や大変なところは全く見せないし、いつも笑顔。本当はすごくいろいろなものを抱えているんだろうなということは分かるんですが、それを絶対に見せないのはプロだなと思いました。本当に変わらなくて安心しました」と、福原の現場での立ち居振る舞いを絶賛。

イベントでは、副音声のようにコメントを入れながら、ドラマを鑑賞。倫子が舞に冷たく対応する場面では、「冷たい! もうちょっと歩み寄ってあげなよ。『私もだよ、頑張ろうね』ぐらい言ってあげたらいいのに」と自身のキャラクターにツッコむ一幕も。「クランクインの日で緊張していた」「ここは余白だろうなと油断していた」「覚えるのが本当に大変だった」などと、シーンごとの感想を述べる中、クールな柏木弘明(目黒蓮)の登場シーンでは、「空気を凍らすんですよ、柏木が!(笑)」と語気を強めた。

倫子と舞の関係については、「意地悪したいとか、出し抜きたいとかではなくて、ただ先輩に聞いた方が効率がいいじゃん、ということでやっていて。それを話したところで周りの人たちに何か言われるのも面倒くさいから、全部1人でやろうという考えなので、それに対して否定しなかった舞ちゃんに心を動かされたんじゃないかなと思う」と分析。そして、「航空学校編はこの先、いろんな展開が起るんですよ!」と力説し、「今出会ったばかりのメンバーが、どうなっていくのか。このままなのか、仲良くなるのか、違う展開になるのか。今の状態のみんなを覚えていてほしいです。ビフォーアフターに期待してほしいですね」と期待を抱かせた。

また、4K映像に関して、山崎が「奇麗な景色が多いので、4Kで見たいです! 家のテレビが4Kテレビじゃないので、いいな~」と無邪気に話すと、熊野氏が「これからフライト訓練のシーンが、たくさん出てきて、北海道の帯広で素晴らしい映像とともに皆さんの悪戦苦闘が描かれます。空のフライトの臨場感と迫力を伝えるために、工夫をして撮影していますので、より奇麗な画質で見ていただけると、より迫力が増すと思います」とアピール。

さらに、観客からの質問に答えるコーナーでは「矢野倫子のように悔しい思いをして、新しいことにチャレンジした経験をしたことはありますか?」という問いかけに、「悔しい思いをすると、新しいことに取り組むよりも、同じことにもう1回チャレンジするタイプなんですよね」と回答。「その中で一つ思いついたのが、小学校の時にバタフライができなくて、難しくてやめようと思ったんです。私にできるのは犬かきと平泳ぎだと、その二つで小学校時代は頑張っていました。(MC「できないことを頑張った話ではないんですね」)はい。犬かき、めっちゃ進めるんですよ。今度、(長崎)五島の海に連れて行ってください」と笑顔で話した。

そして、「航空学校編は“大人の青春”だなと感じている」という山崎は、今後の展開を踏まえて、「好きなことを仕事にするのは、すごく難しいこと。航空学校は社会の一歩手前で、好きな気持ちや熱意だけではどうにもならないことがある。でも、私自身も大人になってこういう気持ち忘れていたなとか、置いてきたような気持ちを取り戻した作品です。社会で頑張ってる皆さんに共感していただけると思うので、楽しみにしていただけたらと思います」と呼び掛けた。

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