音楽の力でつながる 糸魚川大規模火災復興支援ライブ「復興の花」 3アーティスト熱いステージ

 糸魚川大規模火災復興支援ライブ2022「復興の花」(同実行委員会主催)が23日、糸魚川市民会館大ホールで開かれた。3人のアーティストがステージに立ち、災害復興やコロナ禍克服への願い、メッセージを楽曲に重ね熱いステージを展開。地元や県内外から世代を超え、過去最多となる約750人が来場し、音楽の力に浸りつながった。

観客と一体になってライブパフォーマンスを繰り広げた「阿部氏」(中央)と椎木知仁さん(左)、林萌々子さん(23日、糸魚川市民会館大ホール、同実行委員会提供)

 人気ライブは5回目の実施。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になっていた。2016(平成28)年12月22日に発生した糸魚川市駅北大火の翌年から始まり、地元の若手アーティストらが中心となって音楽を通して糸魚川のまちを元気にしようと続けてきた。
 今年は前回に続き、糸魚川在住の「阿部氏」(阿部裕和さん、36)、上越市出身の3人組ロックバンド「My Hair is Bad」のギター&ボーカル・椎木知仁(しいき・ともみ)さん(30)の盟友2人、椎木さんとの縁で初参加した林萌々子さん(Hump Back、28)のアーティスト3人が出演。演奏できる喜びと感謝を伝え、三人三様のライブパフォーマンスで会場全体とつながった。
 終演後、稲田千佳実行委員長(21)は「コロナの中でも無事にできて良かった」、「阿部氏」は「大火を忘れない誓いとともに、来年以降も継続していきたい」と話した。
◇椎木さんが講演 糸魚川中PTA
 22日には糸魚川中PTA(田木久和会長)の教養委員会(室川真希委員長)主催による第2回講演会が同校 体育館で開かれ、椎木さんが講師、阿部さんがコーディネーターとして出演。全校生徒に向かい椎木さんは、トークとライブを通じ「好きなことを続ける」ことの大切さなどを伝えた。

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