長崎県内コロナ感染レベル 「2―Ⅰ」に引き上げ

 長崎県は24日、新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にあり、病床使用率も高まっているとして、感染状況を5段階で示すレベルを「1」から「2-Ⅰ」に引き上げ、警戒警報を発令した。「2-Ⅰ」となるのは10月6日以来。
 県によると、県全体の病床使用率は同日まで3日連続でレベル2-Ⅰの指標である20%を上回った。新規感染者数が10月下旬から増加傾向に転じ、病床使用率は今後も上昇すると予想した。
 県新型コロナウイルス感染症対策戦略チームは、年末にかけて人の流れが活発になり、季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されると指摘。ワクチン接種のほか、抗原検査キットや解熱鎮痛剤の購入、マスク着用、こまかな換気といった基本的な感染防止策を取るよう呼びかける。行動制限は求めないとしている。
 また県は、不安を感じる無症状の県民を対象としたPCRなどの無料検査期間を12月末まで延長すると発表。佐世保県北医療圏の病床確保のフェーズを「3」の57床から「4」の100床に引き上げた。


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