怪物ヒグマを追え! OSO18捕獲に挑むハンターに密着

NHK総合で11月26日にNHKスペシャル「OSO18~ある“怪物ヒグマ”の記録~」(午後10:00)が放送。北海道でウシを次々と襲い、地域住民から“怪物”と呼ばれる1頭のヒグマを特集する。捕獲に挑むハンターたちの活動に密着し、被害の背景を探る。語りは國村隼。

北海道の東部で、ウシが次々と襲われている。この4年で31頭が殺され、32頭が負傷、2頭が行方不明だ。すべて、1頭のヒグマの仕業と考えられている。北海道庁はその個体を、最初の被害があった地域・オソツベツと、足跡の幅18cmにちなみ、OSO18(オソ・ジュウハチ)と名づけた。

OSO18は、極めて高い知能を持つと見られ、わななど多様な捕獲対策を必ず回避。襲撃は夜に行い、今なお明確な目撃情報さえない。

最大の謎は、動機だ。「食べる」ために獲物を狙う通常のヒグマと異なり、OSO18は襲ったウシを傷つけるだけで放置することも多かった。人々は次第に、このヒグマを「怪物」「忍者グマ」と呼ぶようになった。

番組では、捕獲に挑むハンターたちの活動に密着するとともに、OSO18が生まれた背景を探る。浮かび上がってきたのは、現代の人間の生き方や、自然との関わり方が深く影響しているという事実だった。

なお、番組制作の舞台裏となる取材記録を、公式サイト(https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n1285b02dcea3)で公開中。番組と併せてチェックしたい。

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