「ゴリパラ見聞録」聖地でゴリけん&パラシュート部隊とキッズが再会!“冷泉ロケ”が復活

木の葉が色づき始め、若干の肌寒さを感じるようになった11月某日。福岡市博多区の冷泉公園に人だかりができていた。街行く人が何事かと足を止めるほどの“異様”な光景の正体は、TNCテレビ西日本ほかで放送中の「ゴリパラ見聞録」(金曜深夜0:55)のファン、通称“キッズ”たちだ。

「ゴリパラ見聞録」は、お笑い芸人のゴリけんとパラシュート部隊(斉藤優、矢野ペペ)が福岡の街頭でインタビューした人のために日本全国どこへでも、人間性丸出しで旅をするドキュメントバラエティー。放送開始から13年目、放送エリアを着々と増やしており、2023年1月からは全国7カ所を回る「日本列島キッズ化計画 ゴリパラ見聞録 ファンミーティング全国ツアー『内輪話』」も予定されている。その入場チケットは発売開始後、即完売となったことが話題にもなった。そんな人気番組から先日、何やら「とある撮影会」を行うという知らせと、参加者を抽選で決めるという案内が発表された。公園に集まったキッズは、その幸運な当選者約200人だったのだ。

冷泉公園は番組の「街頭インタビュー」を撮影していた場所で、キッズにとっては“聖地”として知られている。しかし長引くコロナ禍で、人が集まることがなかなかかなわず“冷泉ロケ”も約2年半のごぶさたに。そんな中、聖地での撮影会という知らせ。集まったキッズの中には、番組公式グッズのTシャツを着たり、手作りのうちわを持ったりする人も。受け付けを済ませ、3人の登場を心待ちにしている様子で、こちらまでつられてソワソワする。

1台の黒い乗用車が公園に近づいた時「あ! 来た!」という声が。いよいよ3人のお出ましのようだ。それにしても車両で認識されるとは…キッズの熱量には感服させられる。拍手喝采で迎えるキッズたちに、ゴリけんは「会いたかったぜ~!」と手を天高く掲げた。斉藤は「俺たちが…福岡だ!」と公園内にこだまするほどの声。そして、矢野も「待たせたな!」とドヤ顔で続いた。3人との感動の“再会”に、聖地・冷泉公園はさらに沸いた。

今回の撮影会で撮った3人とキッズたちの写真は、3月20日に発売予定のDVDvol.10の表紙に使われるという。ゴリけんからそのことが発表されると、知らされていなかったキッズたちはどよめいた。これまでにリリースされている10巻(1~9.5巻)の表紙は、巻を重ねるごとに趣向を凝らしたデザインになっていった。記念すべきVol.10のジャケットを自分たちが飾るのだから、その驚きや喜びはいかほどだろう。もちろん3人も気持ちは同じなはず。全員が満面の笑みを浮かべた撮影会を見ていて、胸にくるものを感じた。

表紙撮影が終了後、さらにうれしい発表が。なんとこの日から“冷泉ロケ”を復活させるというのだ。記念すべき復活初日に参加できるということで、キッズたちの喜びもひとしお。

収録開始するも、人やスタッフも「どうしてたっけ…?」と戸惑う場面が。何せ約2年半ぶりのことなのだ。コロナによる“お休み期間”がどれだけ長かったのかを実感させられる。

行き先の希望を出せる人が5人、そしてあみだくじを選べる1人で合計6人がじゃんけんで選出され、インタビューが始まった。現場のキッズ、スタッフ、そして取材しているわれわれも全員が、久しぶりの光景に感無量。斉藤のくじを引く前の決めゼリフ「運命のお時間ですっ!」にも力が入る。記念すべきロケ復活1回目の行き先はどこになったのか? それは実際のオンエア(放送日未定)をお楽しみに。

収録が終わるとキッズと個別の撮影会とサイン会が始まった。約200人が列を成す光景は少し異様にも見えるが、これも冷泉ロケの恒例である。1組ずつ写真を撮り、簡単な会話をし、サインまで…。これを隔週で行っていたのだから、キッズたちにとってこの場所がいかに“聖地”だったか、納得させられる。混乱なく並んだ奇麗な列にも驚いたが、印象的だったのは「飛行機の時間などある方や、小さなお子さまがいらっしゃる方を優先的に…」というスタッフの声かけだ。老若男女、日本全国津々浦々…幅広い視聴層をあらためて感じた。

冷泉公園でのロケは今後も定期的に行われ、スケジュールは番組公式Twitter(https://twitter.com/goripara_tnc)で発表される。

今回のロケ復活や、全国ツアーについて、3人に話を聞いた。

――久しぶりにキッズと冷泉公園に集えた感想を教えてください。

矢野 「ものすごく懐かしかったですね」

ゴリけん 「ちょっと不安だったところもあったんですけど。待っててくれたんだなって実感できて、ちょっと感動でした」

斉藤 「懐かしかったですね。やっぱり。冷泉公園が一番の“本丸”なんで」

ゴリけん 「月2回のファンミーティングをやってきたようなもんじゃないですか。それが2年半なかったわけやから」

矢野 「子どもが手振ってくれてたんですよ。(会えない間も)家庭で“布教活動”ができてるんだなって(笑)。うれしかったです」

斉藤 「確かに。(3歳くらいだと)物心つく前からコロナ禍になってるからなぁ。あと、思い出したよね。いろいろと。段取りとか」

ゴリけん 「毎回写真を1枚ずつ撮って、その後サインを書くっていう。Tシャツにサインする時のフォーメーションとか。体が覚えてました」

――予想を超えて長引くコロナ禍。大変なことが多い中、逆によかったこと、得られたことなどがありますか?

ゴリけん 「オンラインインタビューですね。海外からのキッズとかが依頼できたりとか、普段来られない人たちと触れ合えてよかったなって思います」

斉藤 「福岡サンパレスとかZEPPのイベントをやって…って徐々にサクセスしていくところを見せていく番組だったじゃないですか。でもイベントもできないし、冷泉公園も行けないし…1回ほぼゼロになったんで。すごろくでいうと振り出しに戻るみたいな。僕らなんてキッズありきの番組だから。でもきついけど、 もう一回“上”に上がっていくさまを見せられるっていうのは…」

ゴリけん 「俺たちの寿命は縮んだかもしれんけど、ゴリパラの寿命は延びたかもしれん」

矢野 「キッズのありがたみをあらためて感じましたね」

斉藤 「調子に乗りかけてたしね」

ゴリけん 「本当“ローカル天狗(てんぐ)”って言葉が出てたくらいやったから(笑)」

――いよいよ年明けからは全国ツアーが始まります。今までイベントを開催したことのない県もありますが、意気込みを教えてください。

ゴリけん 「チケットの売れ行きで、われわれの真価が問われる思ってたんですよ。それでパンと売れた時にちょっとうれしかったですね。ホッとしたというか」

斉藤 「コロナ前は、冷泉公園に来てた4割ぐらいが関東・関西からで。そこで県外でも見てくれている人いるなって感じられてたんです。(ロケが)なくなって…キッズが減るっていうのが一番悲しいじゃない。でもチケット売れたんで。一安心ですね」

矢野 「僕は、まだ実感ないから本当にみんな来てくれるのかなって思ってますよ(笑)。チケットは売れたけど…本当に来てくれるのかな(笑)」

斉藤 「会場に行くまではまだ安心できないけどね(笑)。でも本当めっちゃ楽しみなんですよ。全国ツアー」

ゴリけん 「内容もすごい面白いことになってますし。とりあえず『BRIDGE』から始まるのは決まってるんで」

矢野 「広島とか仙台とかも行きますからね。どんなリアクションしてくれるのかなってのは、ちょっと楽しみですね」

ゴリけん 「なんか勢いを感じますよね。キッズのおかげでいろんなプロジェクトが動き出したっていう。まさに“リスタート”みたいな。キッズが尻たたいてくれたような感じよね」

斉藤 「全国ツアーは、キッズに感謝を伝えに行くって感じですね」

ゴリけん 「家族に会いに行くと思ってますんで」

斉藤 「里帰り?」

ゴリけん 「里帰りだね。キッズの皆さんも親戚が帰ってくるみたいな感じで…。親戚に面白いとか求めないでしょ?(笑)」

斉藤 「面白いとかはいったん忘れていただいて…」

矢野 「ハードルの下げ方すごいな。あんだけ楽しみって言ってたのに、急に…(笑)」

――(笑)。ありがとうございました。

22年から“リスタート”と掲げてきた「ゴリパラ見聞録」。イベント開催や冷泉公園ロケなど本格的にリスタートを切った番組から、ますます目が離せなくなりそうだ。

なお、番組の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCjUf6_CBTvBr8NadTG3pVMg)では、年内の登録者10万人を目指す企画「10万人いくまで終われませんバイ」を実施中。毎週新作動画をアップしている。こちらも併せてチェックしてほしい。

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