長崎県西彼長与町の美容室オーナー、眞角陽子さん（41）が、全国の女性経営者20人との共著「後悔しない生き方を選択した女たち」（Rashisa出版）を出版した。自分らしく働く上での悩みや解決法などをつづり、眞角さんは「やりたいことはあるが一歩を踏み出せない女性にぜひ読んでほしい」と話している。
本書は、各地で活躍する女性の生き方や働き方を紹介。体験談を通じて読者の“次の一歩”を応援する。眞角さんは出版社の募集に応募し著者の一人に選ばれた。
本県出身の眞角さんは20歳から県内の美容室に勤務し、33歳で独立し「hair make くるくる」を開業。オーナー兼美容師として働く一方、妊娠や出産、育児も重なり、仕事と家族との時間のバランスで悩んできた。
メンター（助言者）との出会いを機に、「人生の展望が一気に見えた」と語る眞角さん。「家族時間を大切にしながらも、仕事を諦めない」と決め、時間の使い方や周囲との接し方を見直した。そうすることで、希望に沿った働き方ができるようになったという。
現在、長女（3）の保育園の送迎や食事の準備などと並行し、美容室の仕事のほか、一般社団法人髪育JAPAN協会（神奈川県）の理事としても活動。全国の美容師向けのセミナーや、子育て中の女性美容師の独立支援などに精力的に取り組んでいる。眞角さんは「女性だから母だからと縛られず、自分の好きな生き方、働き方に挑戦する。この本がそのきっかけになればうれしい」と語る。
四六判、355ページ。1650円。全国の書店で販売中。出版記念の「お話会＆サイン会」を27日午後2時～3時、長崎市茂里町のみらい長崎ココウォーク5階ツタヤブックストアで開く。予約不要。当日先着20人。眞角さん（電095.883.8657）。
