FSC®️ジャパン、オンラインセミナー 「責任ある森林管理のための勉強会」第7回を開催

2022年11月25日
FSCジャパン

国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council®)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、昨年6月より開始したオンラインセミナー「責任ある森林管理のための勉強会」の第7回を11月8日(火)に開催しました。
本勉強会は、全国のFM認証取得者や、FSC認証木材に関わるCOC認証取得者の皆様をはじめ、FSC認証にご関心のある皆様を対象に、FSC認証林における責任ある森林管理に関する有用な情報を提供するために企画したもので、第7回は、「FSC森林認証における生態系サービス評価制度―インドネシア熱帯林での事例―」をテーマに、京都大学教授北山兼弘先生にご登壇いただきました。
近年FSC FM認証にオプションとして導入された生態系サービス評価制度。しかし、まだあまり普及しておらず、日本における認知度はまだ高くありません。今回のセミナーでは、研究者としてインドネシアの認証林で実際にその制度を使った認証の取得を支援した北山先生に、制度の内容や意義を解説いただくとともに、その事例をご紹介いただきました。それは、インドネシア、カリマンタンのFSC FM認証取得林において、生物多様性保護や炭素貯留についての森林管理による好影響を科学的に証明したものでした。その中で明らかになった課題も指摘しながら、まだまだ始まったばかりのこの制度の意義や今後の展望について議論されました。
本勉強会には126名の方にご参加いただき、大変盛況のうちに終了いたしました。本勉強会の動画および講演資料は、以下のFSCジャパンウェブサイトよりご覧いただけます。
https://jp.fsc.org/jp-ja/newsfeed-67
FSCジャパンでは、今後も様々なテーマを用意しセミナーを開催する予定となっています。

■開催概要
○名称:責任ある森林管理のための勉強会 第7回
○テーマ:「FSC森林認証における生態系サービス評価制度 -インドネシア熱帯林での事例- 」 ○開催日時:11月8日(火) 13:30~15:00
○形式:オンライン開催(Zoom) ○申込方法:指定のURLからの申し込み(定員になり次第申込は終了) ○参加費:無料 ○主催:FSCジャパン

■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の2億ヘクタール以上の森林と50,000以上の組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。

■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や
回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品に、FSCマークがつけられます。
FSCマークがついた製品を使うことで、世界の森林保全につながります。
FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp
FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan
FSC公式Facebook: https://www.facebook.com/FSC.Japan?ref=tn_tnmn