岡山市中区沢田地区で特産の富有柿の収穫が終盤を迎え、生産農家が作業に汗を流している。今年の夏は暑く、晴れた日が続いたことで出来は上々。12月初旬まで続く。
富有柿は大ぶりの実と強い甘みが特徴。沢田地区では明治期から生産が始まったといい、現在は22戸が10ヘクタールほどで栽培している。収穫は10月20日にスタートし、農家は成熟度を確認しながら一つ一つ摘み取っている。
地元市場に出すほか、沢田選果場で週3回、箱や袋に詰めて販売。沢田生産組合の長塩一組合長(72)は「毎年楽しみにしてくれる人がいることが生産の原動力。いい出来なので味わってもらえたら」と話している。
選果場での残りの販売日は27、30日と12月2日。