岡山県、不動産取得税で算定ミス 鏡野での取引 75件計212万円

岡山県庁

 岡山県は25日、不動産取得税(県税)の課税で、岡山県鏡野町内の家屋取引に関する75件に算定ミスがあり、過大や過少な税額で納付を受けていたと発表した。誤った課税額は合算で212万1700円。同町が算定の基礎となる家屋の評価額を誤って県に通知したのが原因としている。

 過大が74件211万7400円で1件当たり8万200円~2100円。過少は1件4300円だった。2018~22年度に鏡野町内で新築家屋を取得した個人(67件)や法人(8件)が該当する。

 県によると、町の担当者が建物内壁の評価額を算定する係数をシステムに設定しておらず、別の職員が誤りに気付いた。同町は10月にも同じ評価額を用いて算定する固定資産税の課税ミスを公表している。

 県は対象者に謝罪文を郵送した上で、追加課税や過払い分の還付の手続きを進める。県税務課は「再発防止に向けた研修会などで市町村に適正な事務処理の徹底を呼びかけたい」としている。

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